M65フィールドジャケットは、かつて米軍が採用していた戦闘服です。
その後ファッションアイテムとして定着したわけですが、難しいのはそのサイズ感。
ただでさえ日本人の体格に合わないのに、あまりにサイズの種類が多い。
どういうことかというと、胸囲と着丈を組み合わせたサイズになっているんですね。
サイズはタグに記載されており、SMALL SHORTという表記です。
アメリカ人の多種多様な体格に合わせる必要があったんでしょうね。
あまりにも種類が多いため、私のほうでサイズチャートを作成しました。
サイズチャート
タグにNATO SIZE: 6070/7484といった表記がありますね。
これは単に身長160~170cm、胸囲74~84cmに適合することを意味していますから、難しいものではありません。
以下に全てのサイズを記載します。
胸囲 | サイズ |
74-84cm | X-SMALL |
84-94cm | SMALL |
94-104cm | MEDIUM |
104-114cm | LARGE |
身長 | レングス |
150-160cm | X-SHORT |
160-170cm | SHORT |
170-180cm | REGULAR |
180-190cm | LONG |
これはタグに書いてあるNATO SIZEをそのまま換算したものですから、正確です。
まずはご自身のピッタリサイズを把握しましょう。
ちなみに私はSMALL SHORTに収まります。
サイズ感について
以下に、168cm/60kgである私が着用した場合のサイズ感を述べます。
X-SMALL X-SHORT
着られなくはないですが、肩が窮屈。
着丈と袖丈が極端に短く割とスッキリとした着こなしになります。
手首は完全に露出して腰も見えるくらいで、ブルゾンのような雰囲気です。
昔はタイトが流行していたので、着るならこれ一択でした。
しかし近年の現在の流行からは完全に外れています。
またミリタリーウェア全般に言えることですが、肩幅で合わせてもジャストにはなりません。
結局は身幅が大きくなるので、基本的には野暮ったいシルエットです。
裾やウエストはドローコードで絞れますが、身幅には対応できません。
X-SMALL SHORT
こちらの方が私にはバランスが良く、丈足らずにならないためジャストサイズでした。
大き過ぎず小さ過ぎず、非常に着やすいサイズ感ですが、やはり今風ではありません。
まあM65自体が流行っていませんので、仕方のない事ですが・・・。
痩せ型の人がジャストで着たいのであればこのくらいがちょうど良いと思います。
スーツの上からオーバーコートのように着るのであれば、X-SMALL自体が不向きです。
X-SMALL REGULAR
流通量の多いサイズですが、あまりお勧めしません。
肩幅のわりに着丈が長く、尻を完全に覆ってしまいます。
ジャケットともコートとも言えない微妙なサイズ感で、非常に野暮ったい形状です。
背の高い人でもあんまり似合わないんじゃないでしょうか。
X-SMALLと釣り合いが取れる着丈はSHORTまでだと思います。
しかしここまでくると、防寒性能は高いです。
SMALL SHORT
NATOサイズチャートに従うと私に適正なのはこのSMALL SHORT。
ほどよく肩が落ちて、着丈は少々尻に被さるくらい。
袖はちょうど端が掴めるくらい。
あらゆる部分が丁度良いので、一番気に入っているサイズです。
またスーツの上から着ても違和感がありません。
思っていたよりもNATOサイズチャートは正確なようです。
まとめ
NATOサイズチャートが正確であることが証明されました。
とりあえず自分の胸囲と身長を把握して、NATOサイズで適合するものを選べば問題ないかと。
言うまでもなくサイズのトレンドは移り変わりますが、自分のジャストサイズを理解していれば対応できるはずです。
ただ基本的にデカイ服であるということは、頭に入れておくべきですね。
M65は男臭いアイテムであって、スタイリッシュなものではありません。
日本人向けのサイズでは無いうえ、適合身長が10cm刻みですから、フィットするはずがないのです。
肩幅でタイトにしても、身幅とウエストは絶対に余ります。
何となく体に合っていれば十分なので、あとは着こなしでカバーしましょう。
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