Schottのような革ジャンは、パイピングとかの端っこの部分が擦れて色褪せてきますね。それも経年変化の一つでしょうし、味として許容するのもアリだと思います。
しかし茶芯でもないレザーが白っぽくなってしまっているのは、私はそんなに好きじゃありません。ですので補修してみます。
まず革製品が白く色褪せるのは、顔料のいちばん外側(トップ層)が剥がれた結果です。
その分色を補ってやれば良いわけですが、アドカラーといった顔料を塗った場合、周りと色や光沢の差が出てしまいかえって浮いてしまうという事態が考えられます。
そこで革用のクリームを試してみようと思います。うっすらとトーンを落として、自然な仕上がりにするというねらいです。


今回はコロニルのシュプリームクリームデラックスを使用します。これは服やバッグにも対応していることが明記されていますから安心です。中身はプルっとしたクリームです。靴用でも良いかもしれませんが自己責任で。
試しに擦れやすいエポレットに塗ってみます。布やスポンジに少量含ませてから、色あせた部分に刷り込むだけ。パフを使っても良いでしょう。
ポイントは薄く広く伸ばすこと。少しずつ様子を見て、色が足りなければ追加します。


ビフォーアフター。元の状態が分からないくらい綺麗に仕上がりました。素晴らしい!
個人的には革製品に対して過保護になるべきでないと考えています。しかしきちんと着用して(重要!)、たまにクリームを塗ってやれば驚くほど長持ちするというのが革製品です。
気を張りすぎず、年に一度手入れするくらいで丁度良いでしょう。厳禁なのは「クローゼットに放置」。あっという間にカビます。
Schottのタグにも「カビたら終わり(意訳)」と書いてありましたから、カビが生えてからの対処は手遅れです。カビないように予防することが大事かと。
カビを落とす手段が無いわけではないですが、臭いがかなりしつこいんですよ。
そうなるといよいよ、オゾン発生器を使わざるを得ません。とにかくカビには気を付けて。




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