コピバンでドラムを叩くことになったのでペダルを中古購入しました。モノはDW-5000AD4。5000シリーズはAD4とTD4がありますが、カム形状の違いだけです。今回購入したAD4は偏芯カムのアクセレレーター。
こちらのTD4は真円カムであるターボドライブです。
箱が案外きれいで安心しました。楽器の個人売買においては箱の有無がそこそこ重要です。本来ケースは付属しませんがつけていただきました。
以前使っていたジョジョペダル
前はsonorのperfect balance pedalを使っていました。踏み心地は素晴らしかったのですが、売りである折りたたみ機構とロック機構が貧弱だったんですよね。
踏んでいると勝手に折りたたまれてきたり、バスドラムへの取り付けがシビアだったりと、音以外の部分が少々残念なペダルでした。
今は折りたたみ機構を省いたSN-PBSTDが出ているのでそちらを買うべきですね。売りであった機構は弱点として次のモデルで消え去ってしまう結果となりました。
開封レビュー
こちらが開封直後で、少々ホコリをかぶっている以外はなんの問題もありません。軽く拭いて注油すれば新品同様でしょう。ビーターに打痕さえありません。
DWといえばこの赤が特徴で、ほとんどのモデルで差し色として赤が使われています。チューニングキーが収まるスペースがありますが純正品は欠品しておりました。代わりにTAMAのものが付属。
金属パーツにサビやくすみも無く、重要部位であるチェーンとスプリングもピカピカ。スプリングはくすみが出やすいので、中古でペダルを買う時はよく確認しましょう。また鋳造部の黒い塗装も剥がれやすいので要注意。
フープクランプ部は現行モデルの証であるトライピボットトゥクランプ。この3点に首振り機構があり、確実にフープを捉えます。バスドラムとの相性が悪いとここがズレてきたり、フットボードが浮いたりするんですよね。
清掃、注油
一通りチェックしたのでメンテしていきます。とは言ってもほとんど新品のような状態で設定もドノーマルですので、直す箇所がありません。とりあえず濡れ布巾で拭いたあとに注油しました。
無駄にプロ仕様のシリコンルブスプレーです。 摺動(しゅうどう)部に直接スプレーした後拭き上げています。各ヒンジ・チェーン・ベアリング・スプリングにシュッとしたあと拭き上げます。
本当はグリスを塗りたいところですが手元にないのでシリコンスプレーで済ませます。まあ少々の油分があれば問題ないでしょう。
昔機械整備の仕事をしておりましたが、メーカーの整備マニュアルには、グリスについて「こまめに薄塗りするのが最も効果的」とありました。
グリスをつけすぎるとそれ自体が抵抗になってしまったり、ホコリなどの汚れを集めてしまい動きが悪くなってしまいます。ですので拭き上げは重要。
とはいっても大型の機械とは違うので、そこまで神経質になる必要はないかと思われます。油を絶やさないようにしていれば良いのです。
こちらが拭き上げ後です。軽く拭いただけでピッカピカになりました。
TAMAのチューニングキーは大きくて使いやすいのですが、ペダルに収めるには邪魔なのでpearlのものに交換。ホルダーにピッタリはまります。
純正ビーターは重心位置があまりよくありません。重心がゴム側に寄りすぎています。
ゴムはヘッドへの負荷が高いためフェルト面ばかり使っています。
昔行っていたスタジオでも、樹脂製ビーターの禁止令が出されました。ヘッド割れが多発したのでしょうね。
このペダル、実際に使ってみると偏心カムが非常に扱いづらいです。このまま使い続けてもいいですが、正直真円カムにすればよかったと後悔。こんなことなら、真円と偏芯を切り替えられる上位モデルにしておけばよかったかもしれません・・・。
ペダル選びに悩んだ時は、カム形状が変えられるものが無難ですね。
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