私はギターを買ってから長い事初心者として燻っていたんですけど、けいおんの曲を練習し始めてから急に「上手くなったね」と言われることが増えたんですよね。
「ドヤりたい」という原動力
当時のけいおん人気はすごくて。ムスタングやレフティのジャズベやAKGのヘッドホンK701の売り上げが伸びたり。作品外の消費動向にまで影響を与えていたんですね。K701はAKGの名機ですが澪フォンという通称で呼ばれるようになりました。ちなみにケーブル着脱式のK702もあります。
そこまでの人気でしたから、これが弾けたら最高にドヤれる!という極めて邪な気持ちで練習を開始。事実、何度かドヤる機会に恵まれました。やっぱり知っている人の多い楽曲をサラッと弾けると良いですよね。
何をモチベーションとするのか?
つまり私の場合、誰かに披露したいという気持ちが原動力となって練習を継続することができたんですね。これって結構大切な事で、何かしらの目的意識があれば上達が早いのです。
もっと具体的な例だと、仲間とバンドを組んでライブに出るとか。文化祭でも何でも良いです。期日を強制的に作ってしまって、それを目標に特訓すると。ライブの機会が無ければ仲間とスタジオに行く日程を決めるとか。絶対に弾きたい一曲を見つけるとか。
仕事とか試験とか何でもそうなんですけど、期限が無いといつまで経っても終わらないんですよ。何となくギターが弾けるようになりたいというのではなく、いつまでにどの曲を弾けるようになるという具体的な目標があれば必ず上達します。
必要に迫られると出来るようになるというのは本当のことでして、そういった経験がある人は多いんじゃないでしょうかね。
バンドサウンドであること
けいおんはバンド漫画なので、登場する楽曲は必然的にバンドサウンドです。ギター、ベース、ドラム、キーボードという極めて一般的な構成のため再現が簡単なんですよね。他のアニメソングってシンセサイザーとかストリングスとか金管とか、音の構成が複雑な事が多いんですけどけいおんは比較的簡単です。
弾いてて楽しい
けいおんの曲は単純に弾いてて楽しいですね。明るく楽しくアップテンポ、難易度も幅広く良曲揃いです。楽曲がバンドや楽器の楽しさを教えてくれるような。これはもう、初心者が弾くことを想定して作曲されたとしか思えません。そんなギミックまで仕込まれているのだとしたらとんでもないアニメーションですね。けいおんをきっかけに楽器を始めた人って結構聞きますしね。
豊富な教則動画
当時は2009年でニコニコ動画が盛んでした。弾いて見た系動画が沢山アップロードされ懇切丁寧なHowTo動画も多量にありました。tab譜も有志が作成して公開されていたため練習には全く苦労しない環境が整っておりました。けいおんの教則動画って、アニソンの中では一番多いんじゃないでしょうかね。
動画で見て学べるというのは楽器だと特に大きなメリットです。教則本だと分かりにくいことも音と映像で確認できますから。最近は講師系のYouTuberも多いです。
けいおんは動画サイトの波に乗りアニソンの一時代を築きました。
OPとEDのバランス
けいおんの曲は明らかにOPとEDで難易度を分けておりOPは高難易度、EDは初心者向けですね。OPはそれなりに複雑なリフですがEDはパワーコードをメインに構成されていたり。弾いてみたいと思わせておいて、実際やってみるとそれなりに弾けるという絶妙な難易度です。
一番簡単なのは間違いなく一期EDのDon’t say lazyで、ちょっとした単音弾きもあったりして退屈しません。
時代に即した練習曲が必ずある
現代だとうーん・・・鬼滅とか?でも紅蓮花は難易度が高すぎると思います。初心者がバンドで演奏することを想定した曲じゃないです。うっせぇわとか?いやどう考えてもバンド向きじゃないし・・・。
まあ私が知らないだけできっと人気の曲やバンドがあるでしょうから、それに迎合した曲を練習するのは悪いことじゃないです。
とにかく弾きたい曲、ドヤりたい曲、弾く目的となるような曲を見つけて練習するのが一番です。
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