DIYギター

カビたギターケースを洗濯してみよう

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一般にギターケースは非常にカビやすいものです。

多くの場合ナイロン製であり、皮脂汚れの付いたギターをそのまま収納し、押入れに長期間放置すると必ずカビが発生します。

こちらは古めかしい革製(合成皮革)のギターケースですが、これも非常にカビやすいです。ギターの購入時に付属していたもので、表面には白カビが浮いておりました。エタノールとか次亜塩素酸水で拭けばある程度は落ちますが、カビの根っこや臭いは残ります。

1980年代にはこの手の革製ギターケースが多く見られました。マンガ『BECK』でがコユキがSG-1を拾った際にこれが使われていましたし、『カメレオン』でも蘭丸が持っていました。また向井秀徳が自著で言及していた「茶色い昔ながらのケース」も同じものでしょうね。

今回は、このギターケースを丸洗いしても問題ないかを検証します。

酸素系漂白剤を使う

捨てることを前提に、酸素系漂白剤を入れて洗濯機で回してみようと思います。とはいえ全く配慮しないわけではなく、おしゃれ着コースで洗います。一般的な「おまかせ」モードでは洗浄力が強すぎて、デリケートな素材には向かないのですね。

ついでに他の衣類も一緒に洗います。さらに気を遣うなら、洗濯ネットに入れても良いでしょう。特に大きめのネットは、洗濯後の乾燥にも役立ちます。

ベランダで干す

おしゃれ着コースのため脱水も非常にマイルドで、水が滴っております。この時点では目立った不具合はありません。気にせずそのまま乾かしましょう。

ベランダで吊るして干します。通常一日あれば十分乾きますが、長期間の直射日光は脱色の原因となるため注意してください。

結果、問題なし

こんな感じに仕上がりました。全く問題ナシ!変なシワやダメージはなく、ほのかに洗剤の香りが漂っており、カビの臭いは消滅しました。臭いが残った場合はエタノールや次亜塩素酸水をスプレーして、もう一度洗濯しても良いでしょう。

というわけでギターケースの洗濯は大成功、ソフトケースにカビが生えてしまった場合はお試しください。

今回の場合はパッドの入っていないソフトケースでしたから、洗濯機で洗うことができました。しかしギグバッグのように中にウレタンフォーム入っている場合は不可です。何故かというと、ウレタンフォームは水に濡れると乾かないからです。数日干した程度では全く乾きませんし、脱水や乾燥をしているいちに中のウレタンが破断してしまいます。

以前、ギグバッグをコインランドリーで洗ってみた事があるんですよね。洗濯、脱水、乾燥をしているうちに中のウレタンフォームが寄って使い物にならなくなってしまいました。

手洗いして長期間天日干しすれば何とかなるかもしれませんが、そんな手間をかけるよりも買ったほうが安上がりになってしまいます。ギグバッグというのは「カビたら終わり」であるとお考えください。

カビの発生を防ぐために

ギターケースやギター自体をカビさせないためには、汚れたままケースに入れて放置しないことが大前提です。心当たりのある方、今すぐ出してください。

使わなくなった場合でも、出しっぱなしにしておくのが最善です。特に、ハーキュレスのような吊り下げ式スタンドを使用すれば、ギターのネックへのダメージも最小限に抑えられるでしょう。

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