チャーハン、はんだ付け、BAD FEELING――突然だが、この3つの言葉を見て何を連想するだろうか?正解は、「絶対荒れる動画の御三家」である。これらは全て技術を要するほか、個人的な好みも交錯する。そのあたりが、荒れやすいポイントであろう。
この現象を理解するため、それぞれのフィールドに分けて考察する。
まずはチャーハンから見てみよう。料理の世界は個々人の好みが影響するが、特にチャーハンはその好例だ。味はもちろん、食感、卵を入れるタイミング、火加減、油の量など。殆ど全ての要素に個人の好みと技術が深く介在している。「これが正解」という主張が激しくぶつかり合うのは、これらの要素が組み合わさって無数のバリエーションを生み出すからだろう。また料理としては比較的簡単な部類であるため、誰もが自分の理想とするチャーハンを追求し、それが多様な意見となって表れる。※『チャーハンは逆に難しい』みたいな主張は絶対に受け付けない。帰れ。
次にはんだ付けだ。電子工作においてはんだ付けは不可欠であり、不適切なはんだ付けは思わぬ不良を招く。そのためはんだ付けには、正解といえる技術的な基準が存在する。それはフィレットの形成だ。要は富士山のような形になっているのが正しく、はんだ量は多すぎず少なすぎずが正解だ。そのため「個人の好み」というのは存在しないはずだが、実のところ完璧なフィレットを形成せずとも、導通は得られることが多い。趣味の世界においては要求レベルに個人差があるから、意見が分かれるのだろう。
最後に、BOØWYの『BAD FEELING』のギターリフだ。このリフは非常に印象的で、挑戦的な難易度ながら、達成可能であるという見事なバランスだ。決して弾けないほどではないが、完コピするのは容易くない。ギターの音には弾き手の個性が反映されるし、正解という概念からはほど遠い分野である。しかしBOØWYファンの間には「こうあるべき」という意見が根強く存在するし、それらも全てバラバラであり統一されているわけではない。またBOØWYというバンド自体が伝説的な存在であるから、多くの人々の情熱的な議論を巻き起こすのだろう。
チャーハン、はんだ付け、BAD FEELING。
これらはすべて、技術と主観が複雑に絡み合うフィールドであり、意見が衝突しやすい。しかしこの激しい意見のぶつかりあいこそが、それぞれのコミュニティの熱量、愛そのものと言えるのではないだろうか。
「絶対荒れる動画の御三家」は、今日もどこかで議論を巻き起こしている。
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