レストアしていたジャズベースですが、ついに完成いたしました。そもそもこのジャズベは、例えば音が出ないとか破損しているとか、弾けない状態ではありませんでした。
しかし激しいカスタムの痕跡や著しく消耗した箇所がありましたので、それを「元通りに=レストア」しようと思ったのです。
- ペグ曲がり修正・磨き
- ピックガード取り付け
- ターボ回路取り付け
- ネジ穴修正
- レモンオイル塗布
- 弦交換
- イモネジ取り付け
施した内容はこの程度で大したことをやったわけではありません。自分でできる作業を見極め、敢えてこの程度で留めております。
before
after
全く同じ構図で撮影しましたので比較してみました。見た目上はピックアップとノブの有無だけが異なります。ピックガードはほとんど傷が入っていませんでしたので、レモンオイルでさっと拭いたら輝きました。
見た目はハードレリックですがノーマルのジャズベース。しかし中身はノーマルではありません。
まずコントロールはノーマルからSonicのTURBO J-BASS2へ交換しております。トーンのノブをカチっと引っ張ることにより、ピックアップをシリーズ(直列)接続に切り替えることができます。この状態をターボと呼びます。
ターボON時の音は全くの別物で、やや輪郭のぼやけた図太いサウンドです。構造としてはプレシジョンベースと同じ状態なので、全く同じというわけにはいきませんがそれに近い音が出ます。見た目が全く変わりませんし、たまに太い音で遊ぶととても楽しいのでおすすめの改造です。
また、レストア中には触れませんでしたがジャックが異なります。スイッチクラフト製なのですがミルスペックのものに替えています。米軍の規格に適合していますので、ものすごく頑丈です。出音に変化があるかは疑問ですが、プラグを挿し込んだ時にガチリとした強い手応えがあり安心です。すっぽ抜けのリスクを減らせます。
ノブの向きはフルテン時に目が合うようにしていますが合っていますか?
総括
元々分かっていたことですが、素晴らしい音ですね。パワーがありつつも、ジャズベらしい輪郭のハッキリした音でこもりがありません。
今後の課題
ハカランダの指板欠け
レストア中に発覚したナット付近の指板欠けが解決しておりません。ハカランダということもあり私のような素人が適当に触るべきではなかったからです。
とりあえず今回は触りませんでしたが、いずれリペアショップに見積もってもらおうかと考えています。
ネック塗装の劣化
ネックもラッカー塗装なのですが、劣化が激しく爪でこするとポロポロ取れてくるような状態です。良いケミカルがあったら試してみようとおもいます。
かなりしんどうでしょうが、一旦剥がしてオイルフィニッシュしてもいいかもしれません。
弦高調整用イモネジの欠品
これは最初から分かっていたことです。1弦と4弦のイモネジが一つずつありません。現状サドルは傾いたままで、サスティンが減衰していると考えられます。部品を買えば済むことなので、今度サウンドハウスで注文します。
少しノイズがある?
スタジオで鳴らしている時に気がついたのですが、少しノイズが大きい気がしました。弦アースはちゃんと効いており多少でも弦に触れるとすぐに収まるのですが、フリーの時にサーというホワイトノイズが気になりました。ジャズベはどれもこんなものかもしれないので、楽器屋さんで聞いてみようと思います。あんまりひどいようでしたら、配線を見直す必要があります。
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