そう言えば今年の夏はあまりギターを触っていませんでした。意味もなく分解したりとか磨いたりとか、以前はよくやっていたのですが。ですので夏が終わる前に、自由研究をしようと思います。テーマは「ギターを劣化させる方法」です。
というのも私のジャズマスターが購入当初よりも樹脂パーツが黄ばんできて、良い感じになったのです。ピックアップが黄ばんでていいねと友人も褒めてくれました。ギターの自然な劣化は見た目に優れていると捉えられるのです。
一枚目が2015年の購入直後で、二枚目が2020年現在です。大して使ってないのですが経年劣化でそこそこ黄ばむものですね。ケースには入れずスタンドに立てて保管しておりました。
しかし何故かボリュームノブとセレクタノブは白いままなのです。何故?とても浮いて見えるので、この2つをあえて劣化させてみようと思います。素材はプラスチックなのですが、プラスチックにも色々あります。多分ポリ塩化ビニル(PVC)だと思うのですが・・・どなたかご存知の方が居たら教えてください。一時期ナイロンだった時期もあるようです。
比較のためBUSKER’Sのストラトを用意してきました。こちらは購入から15年以上経っております。こいつは島村楽器の安物なのでピックガードはセルロイドではなく塩ビ(PVC)だと思われます。黄色くなっていますが多少緑っぽくも見えます。
ビンテージギターのピックガードは3プライか4プライのセルロイド製で、一層目の白が劣化して二層目の黒を透過することにより独特のミントグリーンになります。不思議ですね。
今更説明するまでもないですが、ノブの外し方。フェンダーのハットノブは大抵の場合はまっているだけなので引っ張れば抜けます。画像のように薄い布を滑り込ませて引っ張り上げると傷つけずに抜くことができます。
しかしこいつは妙に固く抜けなかったので、マイナスドライバーでこじりました。傷つけやすいのであまりオススメしません。本体を布で保護して作業しましょう、
外れました。劣化の進んでいない内側は真っ白ですね。
島村ストラトのノブも外します。ピックガードのノブ周辺部の色が全然違いますね。ギターケースに入れっぱなしだったのですが、結構変色するものです。
とりあえず並べてみました。並んでだノブはなんだか可愛い気がします。一番左だけジャズマスターのものです。フォントの太さで判別できますね。島村ストラトのほうが数字のフォントが細くてカッコいい気がする。
樹脂は基本的に熱や光で劣化しますので、日光に晒せば変化が得られるだろうという予想です。しかしながらこの炎天下に晒し続けたら思った以上に劣化してしまうかもしれません。ですので様子を見ながら、部屋の窓際に置いておこうと思います。あまり変化が見られないようでしたら屋外に干そうと思います。
それでしばらく様子を見てみたのですが・・・。
ほとんど変化が得られませんでした。ただ屋内の日向にギターを置きっぱなしにしてエイジングする人も居ますので、全く効果が無いということは無いと思います。
窓際に置いていた本が色褪せていくように、ギターも数ヶ月単位で放置すれば劣化してくるでしょう。
ただしノブ単体を数日干した程度では効果がありませんでしたので、もう少し長い目で見て試してみようかと思います。
まあ黄色いノブがいいというだけであれば、エイジドカラーのものに交換するのが手っ取り早いと思います。
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