恥ずかしながら私、M51パーカを好んで着用している身でありながら、さらば青春の光を観たことがなかったのです。何故かメジャーなサブスクリプションサービスでは配信されておらず。
だからわざわざ知り合いから借りて観たのですが、安いんで買ったほうが早いですね。
慣この緑色集団が着ているこれがM51パーカ。例的に「モッズコート」や「モッズパーカ」という呼び方が使われておりますが、M51パーカのほうが本来の意味に近いか。目くじらを立てるようなことではありませんが。私はエムゴーイチと読んでいます。
我々は普段フード付きのスウェット素材の服を「パーカー」と呼んでいますよね。でも本来パーカといえばM51パーカのような、フード付きの外套を指す言葉です。
では我々が普段「パーカー」と呼んでいるスウェット素材のこれは何というのか?「フーディー(Hoodie)」が正解です。
基本的には米軍払い下げの軍用品を「実物」のM51パーカと呼びます。これを精巧に再現したものを「レプリカ」と呼んだり、あるいはそれを元ネタとして現代風にリファインしたものを「M51モデル」とでも呼びましょうか。いずれにせよ別物ですので明確に区別するべきです。定期的に大流行しますので、ウィメンズフロアの殆どのお店にM51風のパーカが並んでいることもあります。
米軍払い下げ品である「実物」の価値とは
正式名称はPARKA SHELL M-1951で、1951年に採用されその後15年ほど生産されました。つまり2020年現在市場に現存する実物は必然的にヴィンテージ品となってしまいます。最近めっきり見かけなくなりました。私の友人など新品同様の実物を持っていて羨ましい限りです。私自身は何年か前にオークションで入手した記憶があります。結構ボロボロで胸には穴が空いていましたが、7000円ほどで入手できたのでまだ良い方です。あまりボロボロのものに大金を払ってもしょうがないので、良い出物があった時に買いましょう。私はミリタリーオタクを自認しておりますので、どうしても実物を選んでしまいますが。ま、メルカリなんかで気長に探しましょう。また、無理に実物を購入しなくともミリオタでなければレプリカで十分です。ただしドメブラのM51風はあまりおすすめしません。大した品質ではない上に、要らぬデザインが足されていることが殆どです。サイズ感が現代風で合わせやすいというメリットはありますけどね。
レプリカにも色々ありますが、JOHN OWNBEY COMPANYのものはオススメです。アメリカ製でかなり精巧に作られています。生地が薄すぎるという意見もありますが、実物もかなりペラペラです。そもそも一番上に羽織ることを想定していますから、厚いと着込む時に苦労します。
サイズ感について
米軍実物やそのレプリカは、基本的にバカでかいです。米軍実物のミリタリーウェアを買うたび、その巨大さに驚きます。M51パーカのサイズ表記は比較的分かりやすく、
X-SMALL
SMALL
MEDIUM
LARGE
といった具合です。普通体型の日本人であれば、まず間違いなくSMALL以下で大丈夫だと思います。私は身長167.5cmですが、X-SMALL以外の選択肢がありません。175cmくらいの人だとSMALLが選択肢に入るのではないでしょうか。参考までに、X-SMALLのタグにはCHEST: UP TO 33 INCHES とあります。胸囲33インチ(83.82cm)までという意味ですね。アメリカ人は自分の胸囲を把握しているのでしょうか。SサイズはCHEST: 32 TO 35.9 INCHES でした。
私にはX-SMALLでも大きいので、スーツの上から羽織って丁度良いです。モッズ的にも正しい着こなしかと思います。奇しくここ数年でビッグシルエットが定着しておりますので、とりあえず羽織れば宜しいかと思います。
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