勿論ダダリオもアーニーボールも最高だ。
ただ私のようにライブでギターを弾く機会が無く、使用頻度が低い者にとってはエリクサーが向いていた。
私が今使っているギターはグレッチG6120、ジャズマスター、石ロゴのムスタング。
以前はそれら全てにダダリオのレギュラーゲージを張っていた。単にボールエンドがカラフルで好きだったからだ。確かROLLYのおすすめはアーニーボールのレギュラーゲージ。活きが良いんだそうな。
3本のギターを維持するとなると、弦の張り替えが面倒だ。3本全てを均一に使うわけではないから、ほとんど弾かないまま朽ちてしまうこともあった。その点エリクサーは張りっぱなしでも劣化が少なくサビに強いため、複数持ちには最適だ。
弦の交換時期について
弦の交換時期は人によるが概ね1ヶ月、長くて3ヶ月程度だろう。ノンコーティング弦はどうしても2週間くらいで音が劣化してくるし、3ヶ月もすればサビてくる。しかしエリクサーは3ヶ月は余裕で保つ。
一時期はダダリオを毎月交換していたが、正直そんなに必死にならなくても良かったと思う。おかげで弦の交換は上手くなったけれど、別にプロじゃあるまいし常に最高のコンディションを保つ必要は無かった。
ライブの予定があるのならばその前に替えれば良いのだし。
ちなみにそれも好みが分かれるところで、「ライブのどのくらい前に替えるか」で派閥がある。「張って1〜2週間後くらいが一番音が良い」と主張する玄人を見たこともあった。そんな事オーディエンスには分からないので私はどうでも良いと思う。ちなみに私は交換直後の音が好きだ。
最初から音が死んでいる問題
「エリクサーは最初から音が死んでいる」と揶揄されることがある。ダダリオやアーニーボールのように徐々に死んでいくのではなく、最初から死んでいるから劣化に気がつかないのだと。なかなか面白い話である。
実際死んでいるかはさておき、張りたての時のジャキジャキ感が薄いのは間違いない。
新品のダダリオやアーニーボールはROLLYの言うようにまさしく活きの良いハガネだ。非常にブライトで弾いていて気持ちが良い。
一方エリクサーは文字通り膜が張った感じというか、最初から若干マイルドなのである。それを「音が死んでいる」として揶揄されるわけだ。
エリクサーが2017年にリリースしたOPTIWEBシリーズは「ノンコーティング弦と変わらないサウンド」を売りにしているあたり、コーティング弦の弱点を認識しているとも取れる。
寿命とブライトサウンドはトレードオフで、OPTIWEBはブライトだが寿命が犠牲になっている。私が使っているのは比較的寿命の長いNANOWEBで、ブライト感は控えめだ。
公式サイトで自由な組み合わせを聴き比べできるので、試してみると良いだろう。POLYWEBはかなりもっさりしている事が分かる。
一ヶ月で逆転
エリクサーはマジで寿命が長い。音の劣化が少なく、一ヶ月後くらいからダダリオやアーニーボールと音質が逆転するのだ。
体感的にはエリクサーが音質をキープできるのは3ヶ月程度だ。ただそれ以降も劣化のペースがあまりにも緩やかなので、劣化に気がつかないのである。
私は張ってから半年は経過したが、未だに問題なく使えている。多少毛羽立ってきたが全く錆びる様子は無く、滑りも良いままだ。
多分「音が死んだ」と認識するよりも切れるのが先だろう。
今はエリクサーを切ることを目標として練習している。
頻繁に替えるのならダダリオorアーニーボール、そうでなければエリクサー
こういう棲み分けになると思う。
特に所有するギターが多い人には、イニシャルコストこそやや高いがエリクサーがおすすめだ。サビにはめっぽう強いので、「弾こうと思っていたらサビていた」なんてことは滅多にない。また滑りも良く、フレットの移動がずいぶん楽になった。
エリクサーが気に入らなければノンコーティング弦に戻せばいいのだし。とは言っても、なかなか寿命を迎えないというジレンマがあるのだが・・・。
また交換に失敗した時の心理的なダメージが大きいため、張る時は慎重に。
まあバラ弦も無くはないので、そこまで心配する必要は無い。
私も中学生の頃、切れた1弦だけを交換したものである。
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