私のグレッチ、G6120-1960。2005年製で、今のようにVintage Select EditionとPlayers Editionに別れる前の製品です。
ゼロフレットや2.75インチボディといったヴィンテージ仕様を踏襲しながらもポリウレタン塗装という、今となっては存在しないちょっと珍しい仕様なんですね。当時のグレッチは基本的にポリウレタン塗装で、一部のモデルのみラッカー塗装が採用されていました。その場合型番にLacquerのLが含まれますので判別ができます。
ありし日のグレッチはこんなに綺麗なギターでしたがこの度不慮の事故により塗装が砕け散ってしまいました。
これがポリウレタン塗装の欠片です。
せっかくなのでポリウレタン塗装の厚みを検証してみましょう。転んでもタダでは起きられませんから、少しでも誰かの役に立てば。
デジタルノギスではないので完璧には測れませんが、ポリウレタン塗装の塗膜は約0.25mmでした。部位によって0.20mmの箇所もあります。これは薄い!ポリウレタン塗装の量産品としてはかなり薄いですよ。こんな小さなカケラでも透き通っている事が分かります。酷いものだとマジで1mmくらいありますからね。
現行機種ではPlayers Editionがポリウレタン塗装になっていますが、それも同水準であると考えられます。G6120の美しいシースルー塗装は、この薄い塗膜で実現されていたのですね。
しかしどこまで行ってもポリウレタンはポリウレタンですので、樹脂特有のテカテカとしたツヤです。ラッカー塗装独特の濡れたようなツヤとは異なります。
とはいえ、これだけ薄ければラッカー塗装との差異は殆どないと言って良いでしょうし、音を聞き分ける事は困難です。そして取り扱いが楽なのは大きなメリットです。
というわけで、グレッチのポリウレタン塗装の厚さは0.25mmでした。ご参考までに。
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