ギター

グレッチを買う前に知っておきたいいくつかの事

グレッチを買うにあたって困ることは、情報の少なさ。

それもそのはず、グレッチは基本的に高級路線であり、そもそも沢山売れることを想定した品ではありません。今やG6120のVSエディションなんて50万円近くしますから、おいそれと購入できるギターではないですよね。

しかし情報の少なさを嘆いていても仕方がありませんので、購入前に知りたいであろう情報を下記にまとめます。

現行品は全て日本製

これは意外と知らない人が多く、グレッチの現行モデルは現在全て日本製に置き換わっています。ヘッドにMADE IN JAPANの印字がありますね。その昔グレッチが潰れかけだった頃、神田商会と契約し生産拠点を日本に移すことで何とか生き延びることができました。それが1989年頃のお話です。現在生産しているのは寺田楽器製作所で、かつてはダイナ楽器製もあったそうです。シリアルにTとかDとか入っているので判別できます。OEM生産工場というのは「うちでグレッチを作ってます!」と大っぴらにはできませんが、実際には誰もが知っている公然の秘密ですね。

現在アメリカ製を入手するには、ヴィンテージか現行カスタムショップ製のものを買うしかありません。日本に入ってくるカスタムショップ製はごくわずかで、100万円台の世界です。お茶ノ水楽器センターはグレッチに強く、カスタムショップ製もたまに展示されています。

Vintage Select EditionとPlayers Editionがある

ギターの通販なら御茶ノ水楽器センター
ZEMAITIS・Grecoのブランドホルダーで、世界一流メーカーの日本総代理店でもある神田商会が運営する神田商会オンラインストア。2,000(税込)以上お買い上げで全国どこでも送料無料。
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2016年からラインナップが刷新され、Vintage Select EditionとPlayers Editionに分かれました。前者はヴィンテージスペック重視、後者は演奏性重視という棲み分けになっています。

Players Editionは薄めのボディ、ロッキングチューナー、ストリングスルービグスビー、メタルジャックプレートの採用など、要するにグレッチの弱点を全部改良したかのような仕様変更が加えられています。「グレッチは弾きづらい」というのは実際その通りですが、Players Editionではかなり改善されていますのでそちらを検討しても良いかと。

私はヴィンテージ仕様重視、特にラッカー塗装が好きなので今買うのであればVSエディションを選びます。

ピンドブリッジとそうでないブリッジがある

最重要事項です。グレッチの扱いづらさの一つに、ブリッジがフリーダムに動き回るというのがあります。

これは旧世代のグレッチで、弦を緩めるとこの通り。弦を緩めたらブリッジは動き回り、その下は真っ新で何もありません。構造上グレッチのブリッジは固定されておらず、弦の張力で押さえつけられているだけなんですね。ここが動くと弦交換とかチューニングがめちゃくちゃ面倒で元の位置が分からなくなってしまいますが、それがグレッチの仕様なのです。

それを改良したのがピンドブリッジで、ボディにピンが打ち込まれておりブリッジの穴にはまるようになっています。これでブリッジが迷子になる心配がありません。

2016年以降のモデルでは「ほぼ」ピンドブリッジに置き換わっていますが、一部のモデルや少し前のモデルではピンドとノーマルが混在しますので購入時は注意しましょう。いの一番に「これってピンドブリッジですか?」と聞いても良いくらいです。

廉価版のエレクトロマチック、更なる廉価版のストリームライナーがある

グレッチには廉価版のエレマチが存在し、更にその下にストリームライナーがあります。本家と廉価版があるというのはどこのメーカーでもやっている事ですが、グレッチの場合それが二つもあるため少々ややこしく感じます。

しかし心配することはなく、グレッチ>エレマチ>ストリームライナーという序列が分かれば十分です。ちなみにエレマチは中国か韓国製、ストリームライナーはインドネシア製。

サブギターとか或いは入門用を想定しており、安い割にルックスが良いため遊びで一本買うのもアリかもしれません。

ビグスビーの弦交換は超ムズイ

練習しましょう。弦はボールエンドがピンに引っ掛かっているだけなので、弦交換の時簡単に外れてしまい非常にストレスが溜まります。

しかしPlayers Editionはストリングスルービグスビーが採用されており、弦交換時のポロリがなく安心です。

まとめ

グレッチを買う前に知っておきたいのはこんなところです。特に日本製であることと、エディションがあることと、廉価版がある事には注意してください。思っていたものと違うものを買ってしまったのでは取り返しがつきませんから。

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