誤解されがちなグレッチのストラップピン構造

グレッチギターのストラップピンは、一般的なギターのストラップピンとは異なり、「木ネジと機械ネジが一体化した二重構造」を持っています。その機械ネジ部にストラップボタンが付いていると。

しかしストラップボタンと機械ネジが固着しているとそれに気が付かず、毎回木部から抜き差しするハメになります。やがて穴はバカになり、使い物にならなくなってしまうでしょう。

チバユウスケも同様の勘違いをしていたと思われます。

今回中古で入手したグレッチの6120もボタンが固着しており、回すと木部からすっぽ抜けてしまいました。

というわけで、固着を外します。556などの潤滑剤を吹き付け、木の板に思いっきり締め付けます。そのあと左に回すとうまいこと外れました。機械用ネジの固着よりも、木ネジの張力が勝ったというわけですね。

ご覧の通り、機械用ネジと木ネジの二層構造になっています。そしてストラップボタンは上部に噛み合っていると。

ネジ頭はプラスになっていますから、ドライバーで外せます。しかし必要なトルクに対して頭が小さいため、舐めないように注意。

元の穴は使い物になりませんので、丸棒の先端を細くして、タイトボンドを塗って埋め込みました。つまようじや竹串は脆弱なので避けてください。

箱ものですから、あまり力任せに打ち込んではいけません。ほどよい太さと深さに調整しております。ちなみにこの下は木のブロックで裏打ちされていますから、すぐに貫通したりはしません。

というわけで、あるべき姿を取り戻しました。

しかしストラップボタンが小さく頼りないので、私はワッシャーを抜け止めとして使っております。

あわせて読みたい
グレッチのストラップに抜け止めを装着する グレッチのストラップピンはこんな構造です。ごくごく単純な構造なのですが、ネジの頭が小さくて微妙に頼りないです。そうそうすっぽ抜ける事も無いでしょうけど、スト...

シャーラータイプのロックピンに交換してしまう人も多く、現行のプレイヤーズエディションではそれが標準になっています。実用性を重視するのならそちらのほうが良いでしょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次