そろそろ皆さんもボヘミアン・ラプソディを観終わりましたでしょうか。従来のクイーンファンからすると物足りないとの声もありますが、エンタメとしては良く出来た映画でした。クイーンを知らない人でも没入できる作りだと思います。ライブエイドは震えましたね。
ところで、ブライアンメイが使っているギターが気になった方は居ないでしょうか。見慣れないギターで、おそらく彼以外が持っているのを見たことはないはずです。
それもそのはず、彼が使っているギターは「レッドスペシャル」。彼自身が作ったハンドメイドギターであり非売品なのです。
ブライアンメイが16歳だった1963年頃、安価で良質なギターというものが市場に存在しなかったそうです。そこで彼は父親と共に最強のギターを目指してレッド・スペシャルを作り始めました。
素材は暖炉の木、トレモロユニットのスプリングはバイクのスタンドから拝借。アームバーに至ってはお母さんの編み棒。2年かけて完成したそうです。彼のお父さんは加工知識と技術があったとはいえ、素人の親子がギターを作ってしまうという気概がすごい。
ピックアップは既成品でバーンズのトライソニックだそうですが改造済み。音のイメージに反してシングルコイルです。
非売品とは言いましたが、現状ではブライアンメイギターズというブランドからオフィシャルで出ております。韓国製で10万円程度と、元がハンドメイドギターである割に安価です。
また少々お高いですが、日本のKzギターワークスからも出ています。かつてはブライアンメイ公認モデル「Brian May Super(スーパー)」を製作していた実績もありますので品質は高いものと思われます。
かつてはコピーモデルもあり、こちらは神田商会のGrecoのもの。福岡のイシバシ楽器で発見しました。よく見ると細部が異なりますがよく再現されています。価格は79800円とそれなりのお値段です。珍しい形状や多量のコントロールはビザールギターっぽいですね。
正直音については聞いたことがないので分かりませんが、これを買ったからといってあの音が出せるわけではないでしょうね。彼のセッティングはVOXのAC30を複数使用した複雑なもので、更にピック代わりにコインを使用するという特異なギタープレイです。再現するのは難しいでしょう。
同じような音を簡単に再現できるエフェクターもあります。それがCATALINBREADの「ガリレオ」というエフェクター。youtubeで聞く限りは非常に高い再現度のよう。価格も二万円を切る程度なので、レッドスペシャルを買うよりは安価でお手軽だと思います。あの音が欲しい人は試す価値があるでしょう。
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