グレッチのブリッジは基本的に乗っかっているだけなので、交換は簡単です。弦をゆるめてブリッジを取り替えるだけ、2ステップで終了します。
ただし難しいのは、グレッチのブリッジが2つのパーツで構成されているという点。木台とブリッジの組み合わせから成立しているのですね。また本体にピンが打たれている場合は、それに対応した木台が必要になります。
元々載っていたバーブリッジと購入したアジャストマチックブリッジ。運良くグレッチ純正が手に入りました。
バーブリッジの方が音が良いというのは誰もが語る所ですが、私はファジーなオクターブチューニングを好まないのでこの度交換することに。
それぞれ色が違います。グレッチは金でも銀でも似合うので色はあまり気にせずに購入。木台の素材もローズウッドとエボニーで違います。当然黒いほうがエボニー。
木台に関しては圧倒的にエボニーが好きです。真っ黒なエボニー指板とよくマッチします。
こんな激安品も見つけました。なんとローラーブリッジまで。アーチトップギターのブリッジにまで価格破壊が起きているのですね。
レビューを見る限り品質はあまり良くなさそうなのでできれば純正品を選びたい所ではありますが、選択肢が増えるのは良い事です。
分離してみたところ。ご覧の通り、高さ調整用ダイアルの大きさが20mmと15mmで全然違うのです。アジャストマチックブリッジは下部に切り欠きがあり、そこにダイアルが収まる構造です。15mmのダイアルでないと切り欠きに収まらないのです。
無理やり入れ変えてみました。なんとか収まっているように見えますが、20mmダイアルとアジャストマチックブリッジが干渉していて回すのが困難です。
このようにブリッジごとに専用の木台がありますので、別々に購入するときは要注意。
私が調べた限り20mmダイアルはバーブリッジとスペースコントロールブリッジに適合、15mmダイアルはアジャストマチックブリッジに適合します。メリタ(シンクロソニック)ブリッジにはまた専用の木台があります。
それでは交換していきます。とはいっても弦を緩めて取り替えるだけなのですが・・・。
弦を緩めるだけでポロッと外れます。シンプルなバーブリッジよ、さらば。ブリッジをどかした所には何もないことが分かりますが、2016年以降の現行モデルには大抵の場合ブリッジ固定用のピンが立っています。
アジャストマチックブリッジを載せました。
全体像。黒と金の面積が増えました。銀なのはビグスビーくらいです。
逆でした
すみません、向きが違ってました。グレッチとしてはオクターブビスがある方がヘッド側のようです。私はボディエンド側にビスがあるのに慣れていたので、自然とそうしてしまいました。
まあぶっちゃけどっちでも良いとは思うんですけどね。ビスと弦が接触しない限りは。
ギブソンなんて1~3弦と4~6弦ではサドルの向きが前後逆です。サドルの断面は直角三角形なので、頂点をどちらにずらしたいかというだけですね。
位置合わせはこちらの記事のやり方で大雑把に行っています。その後通常のオクターブチューニングをして完了。
厳密には木台のすり合わせという超めんどくさい作業が必要です。本来この木台はボディと対で管理されています。つまりボディごとに専用にすり合わせた木台が存在しているということ。
ボディーのアーチには個体差がありますから、アーチに合わせて木台をヤスリがけをする必要があるのです。安物のフルアコでは省略されている工程ですね。
今回は思ったよりもボディとの隙間がなかったため割愛しています。目安として、紙一枚が挟まるほどの隙間があればすり合わせが必要です。
単純な構造で重量のあるバーブリッジの方が音響特性は良いと思いますが、あまり変化は感じられませんでした。
溝がオフセットされたバーブリッジとかどこかに存在しないんでしょうか。
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