私は何度もあります。
ワッシャーのサイズというのはJIS規格で定められており、特殊な形状のワッシャーはなかなか市販されていないのですね。
私が求めているのは薄く細いワッシャーですが、一般的なホームセンターではまず見かけません。
そうなると自分で作るしかないですね。色々調べてみましたが同じ事を試みた人は多いようで、そしてかなり難しいようです。ワッシャーを溶接で固定して穴を拡張したなんて人も居ましたが、うちは鉄工所ではないのでそんな道具はありません。
ワッシャーのように小さいものに対して切削作業をするのは難しく、仮に固定できたとしてもリーマーで大きな力をかけたら捻じ切れてしまうでしょう。
これはもう、地道に行くしかありませんね。
固定
まず作業するにあたって、固定することを考えなくてはいけません。万力があれば一番良いのですが、うちには無いのでCクランプで挟む事にしました。
段差を補正してなんとか挟んだ状態です。これで第一段階はクリアしました。
削る
1mm厚のワッシャーを削るのはとても大変ですので、ルーターを使います。それでも作業が劇的に楽になる事はありません。ルーターは細かい作業をするためのものであり、今回のように大きく切削する事には不向きなのです。とはいえ他に道具も無いのでこれで頑張るしかありません。
完成
作業すること3時間、ここまで削ることができました。酸化アルミ砥石を一本ダメにして、ようやくこのくらい削る事が出来るのですね。おそらくビットの選定も間違っており、タングステン製を使うべきだったのでしょうね。
時間はかかりましたが、思ったサイズのものができたので結果には満足しています。
使い道はこの通り。DCジャック用の穴を大きくしすぎたので、それを埋め合わせるためのワッシャーが欲しかったのですね。しかし穴径13mmのワッシャーなんて売っていないので、3時間もかけて切削するしかなかったのです。
今思えば、ケースとDCジャックは絶縁されているのでナイロンワッシャーでも良かったですね。それなら作業時間も数十分で済んだでしょうし。
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