この記事はあくまで願望の話であって、まだ実現していません。「出来たらいいな」という妄想をお送り致します。
エレキギター用のエフェクターというのは基本的に金属製で、それにはきちんとした理由があります。その一つがノイズ耐性。ギターの電気信号というのはノイズに弱いため、金属で覆って保護してやる必要があるのです。もう一つは耐久性。エフェクターというのは足で踏んで使うわけですから、頑丈なアルミダイキャストのエンクロージャーを使うというのは合理的です。
しかし世の中にはプラスチック製のエフェクターが多数存在します。どうやってノイズ対策をしているのかというと、裏蓋だけを金属製にするなどして部分的にシールディングしているのです。ARIONやベリンガーはこの手法ですよね。しかしシールド効果が不完全な場合もあるようで、ベリンガーのエフェクターばかりをたくさん繋げるとノイズに弱かったりするようです。自宅ではそんなに酷いノイズに晒されませんが、スタジオに行って初めて気が付くという事も。
かなり特殊なパターンですが、Z-VEXのBox of Rockにはポリカーボネートのクリアケースを使用した限定品が存在します。確か定価は4万円くらいでした。こちらは完全に中が透けており、金属板でのシールディングなどは施されて居ません。そのまま透明のケースに入れたものと思われます。しかし特にノイズはありません。
電源オンでケース内部のLEDが発光します。これ、めちゃくちゃ格好良くないですか?透明なのでLEDを露出させておらず、内部で光っている様子がたまりません。
エンクロージャーを見てみると、ハモンドのロゴが入っていました。HAMMOND 1591BTCLという製品のようです。デジキーで調べてみると1,600円くらいでした。アルミ製の相場は1,000円ですから寧ろ割高です。
側面に補強が入っていますので耐久性は担保されているようです。まあハモンド製ですからそんなにヤワじゃないでしょう。つまりこれさえ手に入れれば、透明なエフェクターの製作自体は可能です。他にも調べてみましたが、エフェクターに使えそうな透明の箱というのはなかなか存在しませんでした。タカチさん、なんとか同じような品を作れないでしょうか?
このように、実際に非金属製のエフェクターが存在しているわけですから、アルミダイキャストからポリカーボネートへのケーススワップもやって出来ないことは無いはずです。しかし最近は最近は中華製の激安エフェクターですらアルミ製ですし、わざわざノイズに弱いうえ値段も高いポリカーボネートへ置き換える合理性はありません。単に見てくれや趣味の問題ですね。
以上、透明なエフェクターの私見でした。私はいつか透明なファズファクトリーを作りたいです(ノイズがすごそう)。
※透明のファズファクトリーは公式から販売されていたようです。日本では限定5台だった模様。
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