DIY

カニ目レンチを自作してニコンのレンズを分解した

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妻が昔使っていたデジタル一眼レフを拝借することになりました。

カメラ本体はニコンのD90、付属のズームレンズはAF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR

2008年に発売された品で少々古いものですが、試しに撮ってみた写真はとても美しい。さすが中級機、古くなっても見劣りしません。

ただ保管状態の悪いカメラの宿命でレンズがカビだらけでした。何となく写りもボヤボヤしていて、本来の実力が発揮できていないよう。

正直私はカメラの事なんて何も知らないので、素人がレンズをどこまで分解して良いのかも分かりません。

調べてみたところ、どうやらカニ目レンチというものが必要らしい。買っても良かったのですが、折角なので代用品でなんとかならないか試してみます。

とりあえずレンズカバーとフィルターを外す。

前玉の前面は押え環が無く両面テープで貼られていました。これを剥がさないとカニ目レンチを引っ掛ける穴が露出しないので、プラスチックのこじ開け工具を使ってペリペリ剥がします。ピックとか爪楊枝でも良いかと。

再利用しますので、引っ張り伸ばさずに滑り込ませて一周しました。

次にカニ目レンチの代わりになる道具を自作します。使ったのはかまぼこ板、精密ドライバーのビット、Cクランプ。あとは細い六角レンチとか、或いはダイソーの精密ドライバー等を流用しても良いかと。とにかく先端が細い金属の棒が2本あれば良いのです。

精密ドライバーのビットをCクランプでガッチリと挟み込むと、暴力的な道具が完成しました。こんなものをカメラのレンズに突っ込んで良いのかが疑問です。因みにスクリューバックの腕時計も同じような工具を使うので応用できると思います。

二点間がちょうど良くなるように調整して、穴に差し込んで回します。この自作工具は案外使いやすくて、Cクランプの形状が掴みやすく重たいため大きなトルクで回すことができます。固着したレンズでもこれがあれば難なく回せるでしょうね。

というわけで前玉部分が解放。レンズフィルター・両面テープ・前玉が分離できました。これでちょっと踏み入ったレンズクリーニングができます。

ダイソーのブロワー、レンズクリーナー、メガネ拭きを駆使して手の届く範囲を清掃します。

前玉の裏面。クリーナーを垂らして拭いた後、不織布で磨き上げます。カビに直接アクセスして落とせるだなんて夢のよう。

前玉に隠れていた本体のレンズ表面も同様に拭き上げる。あとは後玉表面とレンズフィルターくらいですね。素人に手が出せるのはこの辺りが限度であると判断します。

仕上げにブロワーで埃を吹き飛ばす。撮影の都合上上向きでやっていますが、普通は下向きでやります。でないと降ってきた埃がまた付着してしまいますので。

全ての拭き上げが完了後、埃を吹き飛ばし組み上げたところ。よく見ると微細な埃が混入していますが撮影に大きな影響は無いかと。何せ元はカビだらけでしたので悪化したという事は絶対に無いです。

仮に高級レンズでしたら業者に頼むでしょうけど、単なる中古の付属ズームレンズですから気にしません。とても綺麗になりましたし、DIY欲を満たせて満足しています。

カメラ本体の写真をもう一度。実は私、一度もデジタル一眼レフを所持したことがないのです。これも借り物ですし。

D90は古いカメラですが未だに愛好家が多いようですね。私も良い写真を撮るべく勉強中、すぐに愛着が湧きニコンの操作性に順応してしまいました。

D90の後継機としてはD7500があるようですが、私はもう少しD90で腕を磨こうと思います。

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