友人からとんでもない記事の情報を聞きました。
特に、電気を使わないアコースティックギター(アコギ)は音が比較的小さいため、騒音を気にせず手軽に楽しめると人気だ。
https://www.asahi.com/articles/ASP992HN7P91PLFA004.html
どうでしょうかこれ。
この記者が言うには、アコースティックギター(アコギ)は音が小さいため、騒音を気にせず手軽に楽しめるそうです。
・・・この記事、誰も校正してないんでしょうか。アコースティックギターって爆音ですよ。平均的な日本の家屋で、何の対策もなしに弾ける代物ではありません。
そもそもアコースティックギターというのは、大きい音を出すための構造をしています。ひょうたんのような形とか、サウンドホールとか。あとはサイズもそうです。ドレッドノート型なんてボディサイズ通りの爆音です。家で弾いたら一発で苦情が来るような。
何で大きい音を出す必要があるのかというと、ホールや屋外で十分な音量を出すためです。
それでもアコースティックギターの音量は他の管楽器等と比較して小さく、ボディサイズや形状の工夫では出せる音量に限界がありました。
そこでピックアップ付きのエレキギターの登場です。当時のエレキギターは生ギターにそのままピックアップを取り付けたような形状でした。ビッグバンドの中でギターソロを弾くために、電気的な音の増幅が必要不可欠だったのです。
今はピックアップやアンプが成熟しているので、エレキギターはボディサイズや形状で生の音量を稼ぐ必要がありません。ですからさまざまな形状の中が空洞でない=ソリッドボディのエレキギターが存在しているのです。
おそらくこの記者は、エレキとアコギの区別もついていないのでしょう。これを読んでアパートでアコギを弾き始める人が居ないか心配です。
ギターが売れているというニュースは喜ばしいですが、こんな適当な記事を掲載してしまう朝日新聞の情報リテラシーはどうかしていると思います。
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