ギター音楽評

朝日新聞「アコギは音が小さいため騒音を気にせず楽しめる。」

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友人からとんでもない記事の情報を聞きました。

おうち時間にギターが人気、市場も復活の兆し:朝日新聞デジタル
コロナ禍で増えたおうち時間に、ギターを弾く人が増えている。特に、電気を使わないアコースティックギター(アコギ)は音が比較的小さいため、騒音を気にせず手軽に楽しめると人気だ。弾き語りのアーティストの人…

特に、電気を使わないアコースティックギター(アコギ)は音が比較的小さいため、騒音を気にせず手軽に楽しめると人気だ。

https://www.asahi.com/articles/ASP992HN7P91PLFA004.html

どうでしょうかこれ。

この記者が言うには、アコースティックギター(アコギ)は音が小さいため、騒音を気にせず手軽に楽しめるそうです。

・・・この記事、誰も校正してないんでしょうか。アコースティックギターって爆音ですよ。平均的な日本の家屋で、何の対策もなしに弾ける代物ではありません。

そもそもアコースティックギターというのは、大きい音を出すための構造をしています。ひょうたんのような形とか、サウンドホールとか。あとはサイズもそうです。ドレッドノート型なんてボディサイズ通りの爆音です。家で弾いたら一発で苦情が来るような。

何で大きい音を出す必要があるのかというと、ホールや屋外で十分な音量を出すためです。

それでもアコースティックギターの音量は他の管楽器等と比較して小さく、ボディサイズや形状の工夫では出せる音量に限界がありました。

そこでピックアップ付きのエレキギターの登場です。当時のエレキギターは生ギターにそのままピックアップを取り付けたような形状でした。ビッグバンドの中でギターソロを弾くために、電気的な音の増幅が必要不可欠だったのです。

今はピックアップやアンプが成熟しているので、エレキギターはボディサイズや形状で生の音量を稼ぐ必要がありません。ですからさまざまな形状の中が空洞でない=ソリッドボディのエレキギターが存在しているのです。

おそらくこの記者は、エレキとアコギの区別もついていないのでしょう。これを読んでアパートでアコギを弾き始める人が居ないか心配です。

ギターが売れているというニュースは喜ばしいですが、こんな適当な記事を掲載してしまう朝日新聞の情報リテラシーはどうかしていると思います。

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