ギター音楽評

ついに出た!プレイテックのジャズマスター

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※買ってません理由は後述

サウンドハウスで見る

プレイテックといえば、みんな大好きサウンドハウスの初心者向けブランド。

弾いてよし、改造してよし、その名の通り遊びの幅が広いギターです。

しかし初期不良で音が出ないなんてことはザラなので、やはりメンテナンスの練習用や、改造ベースにしてしまう人の方が多い印象です。

そして今回、ついにプレイテックから「ジャズマスタータイプ」が登場しました。型番はJM250

ジャズマスターとは?

さてジャズマスターといえば、ストラトの後発であり、当時の最上位機種でした。またその次に出たジャガーも、それを超える最上位機種として登場しました。

『最上位』とする根拠は、機能の追加とそれに伴う価格の上昇です。

当時は数年おきに新機種が出ましたし、以前とは違うことをアピールする必要があったのです。

しかしそれが機能過多で終わってしまうことも多く、ジャズプレイヤーからは見向きもされずセールス的には失敗します。

機能を追加して部品点数が増えると、必然的に価格に跳ね返ってきます。

増えたパーツの分だけコストは上がり、配線は複雑になり、工程も増えますね。それら全てが販売価格に反映されます。

反対に、部品点数の少ないテレキャスタータイプは安く販売できますよね。

次に、実際に売れる数です。

ジャズマスターは今となっては人気のあるギターですが、ストラトやテレキャスの規模には及びません。

ですから生産数は相対的に少なくなり、生産効率が落ちますね。

部品点数の多さと、売り上げの低さ。

この二点から、ジャズマスタータイプのギターを作ると高額にならざるを得ず、「安ギター」として販売するには不向きだったのです。

しかしついに、プレイテックがやってくれた!

全体

画像だけでも多くの情報が得られますので、細かく見ていきましょう。

まず全体的にみて、これはしっかりしたJMタイプであると言えます。

とくに違和感のある部分や、省略された部分はありません。複雑なプリセットトーンもきちんと搭載されています。

サンバーストも綺麗ですね。ヘッドは商標の関係で本家からは敢えて遠ざけられていますが、もはやそれは問題にならないでしょう。

白くて大きなピックアップもきちんと再現されています。

以下、重箱の隅。

サムホイールの色

これが白というかアルミの銀色そのままでとても目立ちます。言うまでもなく本家は黒ですから、塗るか染めるか、替えるかしたい所です。

ノブの文字色

本来は白地に金文字ですが、こちらは妙に色が暗く黒っぽく見えます。

ここだけ本物にしても面白いかもしれません。

サドルの溝

多分ですが、弦落ち常連のスパイラル・サドルでなく、溝が一本のムスタングタイプですね。そちらの方が合理的なので、当然の判断かと思います。

これを敢えてスパイラル・サドルにデチューンしたり、高額なマスタリーブリッジにしても面白いかもしれません(付くのか?)。

※訂正、元々スパイラル・サドルのようです。

チューニングマシン

これは「クルーソンっぽいロトマチックタイプ」であり、どちらとも言えないものですね。正直カッコ悪いと思います。

安ギターはここのせいでチューニングが合わないことが多いので、普通のクルーソンタイプに変更したほうが良い気がします。

でも、買わない・・・。

しかし私に、購入予定はありません。

私は今現在20本くらいギターを所有しており、どれもそこそこ良いやつです。

その中にフェンダージャパンのジャズマスターが2本もあるのです。

良いギターがたくさんあり、かつ標準的なジャズマスターが2本含まれている。

ここにサウンドハウスのジャズマスターを追加したところで、満足できるわけはないのです。また遊び用途としても、既に20本も持っている身としては過剰であると考えます。

つまり「うちではもう飼えない」というわけ。

もう少し減ったら検討の余地もありますので、今後絶対買わないというわけではありません。

まとめ

という感じで、物凄くいじり甲斐のありそうなジャズマスタータイプです。

ペグを替えてみたり、フィルタートロンに交換したり、塗ったり、ゴリゴリに改造しても気にならない価格のジャズマスターがようやく出た!って感じですね。スクワイヤーですら、もはや躊躇する価格ですからね。

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