或いは女性向けとか、子供向けとか、手の小さい人向けとか。
私はそんなものは存在しないと断言します。結局そのギターが好きかどうかが全てで、どれを使っても同じことです。
例えば。ムスタングはショートスケール弾きやすいから手の小さな女性向け!とか。
SGは軽くて持ちやすいから初心者向け!とか言う表現が反吐が出るほど嫌いです。ふざけんなと言いたくなります。
しかもこれ、ろくに調べていないであろうキュレーションサイトで実際にそう書かれていたんですよ。適当なことを言うなと。変な情報を拡散するなと。絶対お前弾いたこと無いだろと。
だってムスタングなんてろくにチューニングが合いませんし、音は荒れててとても初心者向けとは思えません。しかもショートスケールがイコールで弾きやすいなんてことは絶対にあり得ません。私は手が小さいですがショートスケールの狭いハイポジションがむしろ苦手、レギュラースケールが一番好きです。
SGは中域のクセが独特ですし、何よりも「ヘッド落ち」という持病を抱えています。弾いていると勝手にヘッドが下がってくるので常に左手で持ち上げている状態になってしまい、お世辞にも弾きやすいギターとは言えません。
そしてこれらのギターが弾きにくかろうと初心者向けでないなんて事はなく、選択肢から外す理由には全くならないのです。結局は慣れの問題、上級者でないと扱えないギターなど存在しません。
そもそも日本人向けに作られていない
そもそもエレキギターが発展したのはアメリカでして、欧米人の体格からしたら日本人の男性なんて子供みたいなものです。でも問題なくギターは弾けますよね。
その昔、本田宗一郎は大型バイクを開発することに難色を示していたのだとか。しかし海外に行ったとき、欧米人が軽々と大型バイクを乗りこなしている姿を見て開発を決意したそうな。今では沢山の日本人が大型バイクに乗っていますよね。
日本人男性だろうが女性だろうが子供だろうが初心者だろうが、結局は慣れてしまえば同じこと。優れた女性ギタリストなんて大勢居ますし、天才ギターキッズだって居ます。
「そのギターが初心者向けか」なんていうのは実にくだらない議論で、弾きやすさや扱いやすさに少々の違いがあるだけです。ギターを選ぶ時の判断基準にはなりません。気に入ったものを楽しんで弾くのが一番です。
だから他の人の意見に惑わされず、ぜひ自分が気に入った最高の一本を見つけて欲しいと思います。
価格について
初心者だから安いギターを選ぶというのは一つの考え方であって、絶対的な正解ではありません。むしろ初心者が安心して使えるのはある程度の値段がするギターですから。
重要なのは価格設定で、自分がギターに対してどれだけお金を払えるのか考えて、その予算の範囲で選べば問題ありません。
私は素人のくせしてそこそこ高いグレッチを使っていますけど全然気にしてないです。みんなにもっと私のグレッチを見て欲しいぐらいです。
安ギターのメーカーに言いたい事
最近の安ギターはいろんなメーカーからいろんなモデルが出ていて本当に素晴らしいです。ありがとうございます。
ただストラト・テレキャス・レスポールモデルばかりであまり差別化できていないというのがあると思います。そこが初心者の安ギター選びを狭めている要因かと。まあこれらは製造コストが安いんでしょうから仕方のないことですが・・・。
ジャズマスターとかレスポール・スペシャルを模したモデルがもっと沢山あれば楽しいんですけどね。まあそのへんの需要はスクワイヤーとエピフォンが満たしているのでしょうけど。
1万円のジャズマスターモデルがあったら絶対買うのですが。
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