DIYギター

ムスタングのピックガードを交換する

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久しぶりのムスタングです。我が家には石ロゴ期フェルナンデスのムスタングがあります。これは入手した当初より白のピックガードが赤く塗りつぶされていて強烈な違和感を放っていました。

見ようによってはポップで可愛らしいのですが塗装が剥がれていることもあり、ちゃんとした赤べっ甲のピックガードに交換してみようと思います。

Fender Japan Exclusiveの純正ピックガードを入手しましたので、これを取り付けます。カラーは赤べっ甲。暗く見えますが間違いなくフェンダージャパン純正の赤べっ甲です。

乗っけただけでもテンションが上がります。

とりあえず外す

ピックガード自体とそれにマウントされているパーツを全て外します。ムスタングはピックアップとフェイズスイッチがピックガードマウントであるため取り外しが面倒です。鉄則ですがネジを外す際は絶対にドリルを使ってください。数が多いので手回しだとかなりの重労働です。

とりあえず本体とピックガードを分離。別の作業のためネックも併せて外していますが付いたままでも大丈夫です。

フェイズスイッチとピックアップがマウントされているので分離。ネジを外すだけ。

仮置きしてみたところネジ穴が全く合いませんでしたので穴埋めをしましょう。ピックガードの交換は簡単だと思われがちですが、穴位置が合わないことの方が多いんですよね・・・。この石ロゴムスタングとフェンダージャパンは一切の互換性がありません。

ネジ穴を埋める

今回も爪楊枝を使用。あまり尖っていると穴が埋まりませんので先端を少し落とします。爪楊枝は定番ですが強度が足りないのであまりおすすめしません。すぐバカになります。木の丸棒を買った方が良いですね。

これにタイトボンドを塗って穴に差し込みます。ちなみにタイトボンドは水溶性なので水で割って粘度を調節できます。穴に上手く流れていかない場合などは水を30パーセントくらい足してみると良いでしょう。

溢れたタイトボンドは乾く前なら水拭きできます。ウエットティッシュでも可。そんなに焦らなくても大丈夫です。

タイトボンドにも色々種類がありますが私は専らオリジナル。これで満足していますし、ギタービルダーも同じものを使っていますので何ら問題ないかと。

タイトボンドは蓋の構造が良いようで、私の購入したタイトボンドは3年以上経ってもまだ凝固せず問題なく使えています。

全部埋めた所。見慣れた光景です。

穴埋めはとても簡単なのですが埋木の切断が少々難易度高いです。無塗装の木なら切断した後にヤスリがけをすれば良いのですが、塗装面だとそうもいかないためできるだけ平らに切り落としたいのです。

私は薄刃ニッパーを使用しておりプラモデル用の薄刃ニッパーは刃が平らで素材と密着して切れますので、切断面もそこそこ平らに仕上がります。塗装面や後々隠れてしまう箇所に対してはこれで十分です。

メジャーなのは埋木切断用のノコとか平ノミ。小学校の頃使った彫刻刀を使ったりもしますね。

ピックガードにシールド処理を行う

続いてはピックガード側の作業です。何故かこのカラーにはシールド処理がされていなかったのでDIY。用意するのは厚手のアルミホイル、スプレーのり、カッターナイフ。

あんまり薄いと引っ掻いただけで破れてしまうので厚手のものを使用。尾上製作所のBBQお助けシートは厚さ0.04mm(極厚)。使えば分かりますが超頑丈。一般的なアルミホイルは12μmですから別次元の厚さです。

またアルミテープを使う方も居るかと思いますがおすすめしません。糊の層は電気を通さないため、アルミテープを継ぎ足して貼っても導通が無いのです。導通が無いとなると全面シールドしたつもりでもアルミテープの一部分しかアースに落ちていないという事になるので、貼る意味も半減してしまいます。

刃渡りが長いほうが作業しやすいためデザインナイフよりもカッターナイフです。オルファの一番安いやつですがこれの使い心地が最高なのです。

広範囲に塗るのに都合が良いのでスプレーのりを使っていますが、まあ何でも良いでしょう。スプレーのりは粘着力が低いため少々多め、かつ両面に塗っています。貼り付けたら全体的によく抑えて、特に縁と穴の部分は剥がれやすいため入念に。スキージがあると良いですね。

縁は長めに出したカッターで角をこそいでいくように滑らせると上手くいきます。ネジ穴部分は細めのドライバーで突っついて貫通させました。隙間なくピシッと貼れましたので満足しています。

位置合わせをする

ピックアップ固定用の穴位置が全然合わなかったので拡張して無理やり合わせます。ネジ頭が引っ掛からなくなるとまずいので少しずつリーマーで拡張したところうまくいきました。分かっていたことですがフェンダージャパンとフェルナンデスは一切の互換性がありません。

パーツのマウントが終わりましたので最終作業。位置決めをしてからマスキングテープで貼り付け下穴を開けていきます。下穴無しだとネジが斜めに入ってしまいますから重要な作業です。

ピックガードとコントロールプレートの間に隙間ができましたが、実はビンテージのムスタングは大抵ここに隙間があるのです。それを味と捉えるか不恰好と捉えるかは好みが分かれる所。ちなみに私はこういう粗が大好きです。

完成

というわけで完成。分かってはいましたが案外大変でした。シールド処理、穴埋め、ピックガード穴の加工が必要でしたので単純なスワップではありません。この時代のフェルナンデスはそこそこ独自の寸法で作られているんですね。

うちにあるフェンダー系の兄弟。ジャズベとほぼおんなじ配色ですが気に入っています。

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