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DIYギター

ムスタングのポットとコンデンサを交換する

私の石ロゴフェルナンデスのムスタング。相変わらず格好良いですが、残念な所が。

こちらをご覧ください。コントロールプレートを外したまんまで、養生テープで塞いでいる状態です。

何でこんな状態なのかというと、少し前にボリュームポットが壊れてしまったんですね。空回りして全く効きません。そうなったらもう交換するしかありませんが、ムスタングは使用頻度が低いのでしばらく放置していました。

いつまでもこんな状態にしておくわけにはいきませんので、いい加減に直してやろうと思います。

回路定数の確認

まずは元の状態を確認します。

こちらが摘出したパーツ。ピックアップのホットとコールド、弦アースの三本を外しただけです。どの線か分からなくならないように注意。

ボリュームはB250KΩ、トーンはA250KΩでした。確かビンテージのムスタングはどちらもA250KΩですから、これはジャズマスターと同じ仕様になります。何でそんな事になっているのかは分かりません。コンデンサはシングルコイルの定番0.047μFです。しかし古い・・・。

パーツの準備

今回調達したパーツです。

  • CTS A250K ミリサイズ * 2
  • スイッチクラフト モノラルジャック
  • Sprague Orange Drop 716P 0.047uF 400V [886]
  • 24φポット用ナット8ミリ 5個セット [1589]
  • ALLPARTS クロスワイヤー

今回のような場合は一式交換してしまうべきです。電子部品は消耗品ですから、一か所だけ新品で他はボロボロだなんてあまりにもアンバランスですし、一度にやってしまった方が効率的です。

ビンテージスペックに合わせ、ボリュームポットとトーンポット共にA250KΩを選択しました。プレートの穴を拡張したくなかったのでミリサイズです。また高さ調節用のナットは別途購入する必要あります。24φのポットに適合するナットは8mmで、これが無いと軸の飛び出しが大きくなり不格好ですので必ず一緒に買っておきましょう。ジャックはスイッチクラフトに交換、コンデンサはオレンジドロップの0.047uF、配線はクロスワイヤー。こちらのクロスワイヤーは単線に近い硬さで配線がしやすいです。実際に使ってみれば分かるのですが、一般的なビニール被覆の電子ワイヤーはまっすぐに戻ろうとする力が強いのでちょっと面倒だったりします。

配線

先にプレートに全てのパーツを組み付けると作業がしやすいです。現物合わせで長さを調節できますしね。

私の場合、まとめてはんだ付けするのは3本くらいに留めています。無理に一か所に集約しようとすると、必要なはんだ量が多くなり却って不格好になるからです。また加熱時間も増えてパーツの破損リスクが増しますので、はんだ付けポイントは適度に分けた方が無難です。

アースはポットの側面を一直線に繋いでいます。

配線は長すぎず、短すぎず。極限まで短くする人も居ますが、あまり意味が無いうえに断線のリスクが増します。長すぎなければそれで良いので適度な長さを見つけましょう。

元々はボリュームポットの3番とトーンポットの2番がコンデンサで繋がっていましたが、今回は当該箇所をワイヤーで接続しコンデンサはトーンの1番とボディに接続しています。オレンジドロップのような大きなコンデンサを使う都合上このようにしただけであり、回路的には全く同じです。音に違いはありません。

https://www.esp.ac.jp/club_esp/maintenance/lecture16.html

ESPのサイトにも同じ事が書かれています。

最後にピックアップのホットとコールド、弦アースと接続すれば完了です。この黄色い配線が汚いのは私のせいではありません。元からです。時間があればここも直したかったのですが、めんどくさいので今回はパス。次回の弦交換時にでもやろうと思います。

ご覧のようにムスタングのキャビティはかなり小さいので、ポットとコンデンサの向きは入念なリハーサルを行いました。幸い、深さはそこそこあったので、奥の方へコンデンサを逃がしています。

完成

音出し確認し、完了。元の美しいムスタングに戻りました。新品のノブはガリも無く感触が滑らかです。スイッチクラフトのオープンジャックの固さも心地よい。

シングルコイルなので少々ノイズが多いですが、弦アースはしっかりと効いており、フロントとリア両方を使えば多少は落ち着きます。

元々音はあまり良くないギターですが、今後も大切に使っていこうと思います。

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