ナンバーガール音楽評

向井秀徳の好物、「これだ」を食す。

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「これだ」はマルタイが誇る袋麺。

7年前、向井がこれだについて語る動画が唐突にアップロードされた。何故かわざわざ羅臼昆布でダシを取り、テボザルで麺を湯切りをする向井。

影響を受けやすい私は、早速スーパーでこれだを買って食したのだった。私は九州に住んでいるため比較的簡単に手に入ったが、向井の言う通りどこにでも売っているわけではない。少々マイナーな存在だが、大昔からあるらしいので福岡の人に聞けば知っているだろう。

この派手なパッケージ、全く食欲をそそられない。

九州のラーメンといえば誰もが豚骨を連想するだろうが、これだは鶏ガラベースにポークエキスと魚介エキスを合わせており豚骨ラーメンとは全く異なる。醤油ラーメンの方が近いと思う。

スープは粉末タイプが一袋、スパイス付き。私はスパイスは全て入れるのが流儀だと思っている。麺はオーソドックスなフライ麺だが、もちもちしていて美味しい。

パッケージに近づけるべく、具を用意した。焼豚は無いためハムで代用、切ればまあそれっぽくなる。海苔は大判の焼き海苔を千切ったもの。ゆでたまごはたった今レンチン容器で作った。ほうれん草は冷凍食品。白髪ネギを用意できなかったのは痛ましいが、そのくらいでこれだの旨さは変わらない。トウモロコシはただのマラカスなので気にしないで欲しい。

袋麺の調理と言えば雪平鍋である。これだの麺はほぐれやすく、レンジ容器で調理しても美味しいので試してみて欲しい。

というわけで、スープを溶き具をサッと乗せて完成。ヴィヴィッドなフィルタなどかけてみた。私は盛り付けと写真が下手なので勘弁して欲しい。

やはり、何回食っても旨い。ただし勘違いして欲しくないのは、こだわりの麺とか、濃厚なスープとか、奇を衒った味ではないということ。あくまで素朴で、あっさりした味わいの中で「めちゃくちゃ美味しい」のである。皆さんも何とかして、近所のスーパーで探してみて欲しい。

土曜の昼下がりは、これだ。

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