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ナンバーガール音楽評

ナンバーガールが、また解散するのか。あーあ!

結局私は、再結成直後の一回しかライブに行けなかった。もちろんコロナ禍のためだ。一回行けたから良かったのか。いや、そうは思わない。全然足りていない。

再結成について、向井秀徳は最初から「稼ぎてえ」と明言していた。そこが良かった。カネが目当てだからクオリティを追求できるし、カネを受け取るから責任を持てる。しょうもない言い訳をせずに、潔く放った言葉が痛快だった。

ナンバーガールはその実力や同業からの評価に対して、明らかに売れていないバンドだ。それが再結成したとなると、もっと稼いでいてもおかしくはなかった。

しかし再結成直後のライジングサン2019は台風で中止。ライジングサン2020と2021はコロナで中止。多くのライブが無観客となった。そして今日のライジングサン2022に合わせて解散を発表。その前途は全くの多難、結局最初から最後までコロナの影響は避けられなかったし、向井秀徳自身も感染した。

しかし、憂き目にあったのはナンバーガールだけではないはずだ。他のバンドだってそうだし、店が潰れてしまった人も居る。私だって、帰省もままならなかった。家族の死に目に会えなかった人も居る。罹患して、死んでしまった人だって大勢居るのだ。憎むべきはCOVID-19であり、人ではない。

「稼ぎてえ」ということの収支報告として、向井秀徳は以下のように綴った。

私は稼ぎてえ、と切望しておりました。ひとりの取り分として結局1LDK築20年の中古マンションの購入価格くらいになっただろうか。計算しておらんがいずれにせよ私としてはこの目的を全くもって果たせていない。目的とは金銭のことである。これはくやしい。いや、プライスレスのヨロコビがあったではないか。そういうことだ。そういうことなのだ。

https://numbergirl.com

このコロナ禍、思うように稼げなかったのが実情だろう。多分一人当たり、何百万円といったところだ。一千万には到達していない。しかしこの、解散を報告するメンバーの屈託のない笑顔はどうだ。そこに救いがある。

どうにかして私は今、ナンバーガールを応援したい。そんな事を言い訳にしながら、Tシャツを色違いでポチったのだった。

またいつか、向井秀徳が「稼ぎてえ」と思った時。きっとまた会える。その時を楽しみにしている。

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