M65ファッション

M65購入時の注意点と手入れについて

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オリーブドラブのM65は、1991年までの製造です。

つまり今買うと必然的にビンテージですから、トラブルもまあまあ多いのです。

ここでは購入時のチェックポイントと、補修について解説します。

フードとエポレットの欠損

襟のジッパー内部にフードが隠されている。
フードを出した状態。

M65といえば収納式の簡易フード。

普段は首の後ろに収納されていますが、その膨らみが猫背に見えてしまいます。

そのためスタイリングを優先して切られていることが多いんですね。

同様の理由で、エポレットが切られていることもままあります。

どちらも無い方がコーディネートが楽ですから、そうしたい気持ちも分かります。

しかし、出来るならオリジナルのM65を傷つけたくありません。

カスタム前提であればレプリカを用いるとか、現代風のアレンジが加えられたファッションブランドのM65モデルを選ぶべきでしょうね。それこそPretty Greenとか。

毛玉

M65のシェルは綿とナイロンの混紡(混紡率は時期で異なる)ですが、少々毛玉が出来やすい素材です。

おしゃれと毛玉は正反対の存在ですから、手入れしましょう。

毛足が短いので、電動の毛玉取りで簡単に除去できます。

あとはブラッシングしておけば、毛玉の発生を抑制できますね。

M65は小汚く見えやすいですから、こういった部分の清潔感が大事です。

糸のほつれ

M65はシェルとライナー共に糸のほつれが出やすいです。

少々の糸の飛び出しは、クローバーのほつれ補修針で直せます。切るのではなく引っ込めるので安心です。

あとはほつれ専用の接着剤を染み込ませて、短く切っておくのも有効ですね。

キルティングライナーは糸飛びしやすいので、これがひどくなってきたらミシンで縫うしかありません。

ジッパーの破損

蝶棒が千切れていたら修理できません。

ビンテージのアウターはジッパーが痛んでいることが多く、修理は困難です。

仮に全交換するのであれば数万円はかかります。

特に壊れやすいのは蝶棒で、これが取れてしまうと致命傷。

別記事でも書きましたが、完全に取れる前であれば瞬間接着剤で補強できますから、早めに対策しておきましょう。

スケーターも靴紐の千切れやすい部分を瞬間接着剤で固めていますから、意外とポピュラーな手法です。

最近は蝶棒が単体で売られていますから、完全に取れていても直せる可能性はあります。

まあジッパーが壊れていても、ボタンが生きていれば閉められますから、あんまり気にしないものアリかと。

スナップボタンの破損

大抵はフラップ等をパチンと留めるスナップボタンが割れています。

というかこれが割れていない個体を見た事がないような・・・。

まあ割れていても普通に閉まるので、あまり気にする部分ではないかもしれませんが。

ドローコードの欠損

ウエストと裾のドローコードは抜き取られていることが多いです。

また裾のほうはゴム紐になっており、これが劣化しやすいです。まあ裾を絞る機会は少ないので、無くても問題無いです。

ただウエストの方はシルエットを変えるのに有効ですので、欠損は避けたいところ。

まあどこにでもあるただの紐ですから、自分で直せば良いのですが。

まとめ

以上、M65購入時の注意点でした。

この手のミリタリーウェアは「流行に左右されない」などと表現されますが、嘘です。

ここ数年でおしゃれな人がフィールドジャケットを着ていた試しがありません。

私の記憶では2000年台半ばぐらいまでは流行っていた気がするのですが。

2010年台に入ってからは特にブームは無かった気がします。

野暮ったいですし、くすんだカーキ色は全く映えません。

何より日本人の体型にマッチするようなパターンではないのです。

M65パーカは定期的に流行するんですけどね。

ここ数年でオーバーサイズが定着したことと、無関係ではないでしょう。

まあ最近はライナーコートが受け入れられたり、GUがワイドパンツと共にカーゴパンツを推したり、形を変えつつも常にミリタリーウェアは存在感を示しています。

2024AWでM65タイプのミリタリージャケットを売り出しているブランドもありますから、そろそろも復権の時かもしれませんね。

そうなると嬉しい反面、実物が入手しづらくなったりして困るのですが。

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