解散したバンドが再結成を発表した時、絶対にケチをつける奴がいる。ナンバーガールの再結成時も例外ではなかったし、向井秀徳は何年も前にそういった人たちのことを予見していた。
私にとってナンバーガール再結成は今年一番嬉しいニュースだ。知った頃には解散していたバンドが復活するなんて、こんなに嬉しいことはない。
田渕ひさ子が言っていた。好きなバンドが再結成して、ライヴを観に行って、そこにネガティヴな感情はなかったと。
私もまるっきり同意見だ。
音楽は共に過ごした時期、時間、全てを丸ごと焼き付けるほどのパワーがある。私もナンバーガールを聞くと、学生時代を思い出す。
好きだったバンド。解散してしまったバンド。
それが再結成する。目の前で観る喜びがある。それ以外に何があるというのか。
こじらせた人たち、大して好きではない人たち
今回の場合、メンバーのSNSアカウントが標的にされた。フォローがどうとか、思想がどうとか。
「メンバーが〜〜〜な思想だから、再結成を素直に喜べない。」
そんな事を本気で宣う輩が多くて私は驚愕した。
そんな事を言うのは「好き」という感情をこじらせてしまったイタい人か、元々大して好きでは無い人だ。
奴らはいちいちSNSでいっちょ噛みしないと気が済まない人種なのである。
思想どうこうという理由で非難し、SNSでフクロにする事が許されるのか?私は昔から疑問だった。
愛とか平和とか謳っている奴に限って妙に凶暴で、掴みかかってくるのだ。
せっかくの嬉しいニュースに愚か者が場外乱闘を始め、残念ながらメンバーはSNSアカウントを閉じた。残念ではあるが、辞めて正解である。何せアレは「いい年こいた大人が喧嘩ばかりしているSNS」なのだから。
一人や二人、十人くらいからの批判であればまだ何とかなるだろう。しかしSNSの性質上、火がつくと一瞬で何千何万という規模に膨れ上がる。
数が増えると、それは暴力そのものだ。SNSをやっている人間はこれを肝に銘じるべきだ。
芸術や創作を評価するにあたって、その人の人間性が問われる事があるのは分かる。しかしそれは本質ではない。
ナンバーガールはたった3年間を鉄の速さで駆け抜け解散した。それが今17年の時を経て蘇る。単純にそれを喜ぶことはできないのだろうか。
思想が嫌ならさっさとブロックしてしまえば済む話だ。
愚か者は今日もSNSで自分なりの正義感に陶酔し、他者に制裁を加える事で快感を覚えている。
ちなみに私もそのSNSはとっくに辞めた。もはやバカしか残っておらず、見るのが苦痛だったからだ。今は場所を移し、平和なSNSを楽しんでいる。
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