ギター音楽評

Fender JapanとUSAとMexicoの違い

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ブランドとしては全てFenderの名を冠してはいますが、実は結構な違いがあります。そもそも日本はミリサイズでアメリカはインチサイズ、規格自体が異なります。

ボディ寸法やネジサイズの違い、一つ一つで見るとあまり差はありません。

しかし規格そのものがが異なるということになると、トータルでは結構な差が出てきます。

ミリ規格とインチ規格

前述したように、そもそもの規格が異なります。日本はミリ規格の国、アメリカはインチ規格の国です。

USAとMexicoの規格はインチで共通ですが、Japanだけ規格が異なるというわけです。例えばオクターブ調整用のビスであればJAPANは3mm、M3という規格です。対してUSAとMexicoはNo.4という規格で、ミリに直すと約2.8mmに相当します。0.2mmの差ですが互換性は全くありません。

ちょっとサドルの高さを調整したいときも、JAPANとUSAでは別々の六角レンチを使う必要があります。JAPANの場合は1.5mm、USAの場合は1.27mm(0.05インチですね)。

リプレイスメントパーツを購入する場合は、JapanとUSAのどちらに対応しているかを確認する必要があります。ピックガード一つとっても穴位置が微妙に異なるためポン付けは難しく、各部のシェイプも微妙に違ったりします。

並べて見比べないと分からない程度の差ではありますが、パーツ選びには要注意。

Mexicoの存在

実はFender Mexicoというブランドはありません。メキシコで生産されたものを便宜上そう呼んでいるだけです。ヘッドのどこかにMADE IN MEXICOの文字があるので判別は簡単です。

Fender MexicoはUSAと同様の規格で製造されていますが、メキシコで生産することで人件費を抑えています。また近代的な仕様のものがラインナップされていることが特徴です。

規格から考えると、Fender JapanよりはMexicoの方が本家Fenderに近いんじゃないでしょうか。

ボディ塗装の違い

USAはラッカー塗装のものが多いですが、JapanとMexicoは基本的にポリウレタン塗装です。どっちが良いと断言できるものでもないのですが、高級ギターは概ねラッカー塗装、中間はポリウレタン塗装、安物はポリエステル塗装であるという傾向がありますね。

ラッカーの方が音が良いとされていますが、私にはよく分かりません。ポリウレタン塗装に比べてラッカー塗装は塗膜が弱く繊細です。ギタースタンドのゴムと接触していると塗装が溶けてしまいます。

強固な塗膜という実益を取るとポリウレタン。

繊細ながら経年変化が楽しめるラッカー。

良し悪しではなく好みの問題でしかありません。私はどちらかというとラッカー塗装のほうが好きですが。

最近ラインナップに追加されたMADE IN JAPAN HERITAGEシリーズはラッカー塗装のようですね。公式サイトのスペックシートにはNitrocellulose Lacquer Over Urethane Finishとあります。

ピックアップの違い

残念ながら、Japanのピックアップはオリジナルとは別物です。

例えばジャズマスターであれば広く薄く巻かれたピックアップが特徴ですが、Japanのジャズマスターは高く厚く巻かれたストラトに近いものが搭載されています。音としては中域よりも高域が強調され、良く言えばジャキジャキ、悪く言えばキンキンとした耳に痛いサウンドです。

ピックアップが別物となると、残念ながら違うギターと言わざるを得ないでしょう。まあ私はJapanの音が好きなので、あまり気にしていません。リワインドを依頼したり、USAのものに交換するプレイヤーが多いようですね。

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音の違い

比較動画があるので見てみましょう。Mexico・USA・Japanのストラトキャスターで弾き比べています。

確かに違います。違うんですけど、どれが良いと断言できないことが分かるかと思います。コメント欄の意見も見事にバラバラです。ジャパンが一番との意見もあります。

結論

規格とパーツの違うJapanだけが完全に別物と言えます。ただし先程の動画を見れば分かる通り、必ずしも良し悪しの話ではありません。JapanはUSAの廉価版という立ち位置で上手くオリジナルを再現していると言えます。

Made in Japan Heritage 60s Jazzmaster® | Electric Guitars
Made in Japan Heritage 60s Jazzmaster®, Rosewood Fingerboard, White Blonde

ただし近年はフェンダーのラインナップが刷新され、MADE IN JAPAN HERITAGEシリーズはUSA製品のプロファイリングデータを元に設計されているそう。ですのでHERITAGEシリーズに限って言えば、旧フェンダージャパンよりも本家に一歩近づいたんじゃないでしょうか。

ちなみに私は以下の3つを所持したことがあります。

  • フェンダーカスタムショップのジャズベース
  • Mexicoのテレキャスター・シンライン
  • Japanのジャズマスター*2、ジャガー、ジャズベース

あえて言うならばメキシコ製が一番作りが悪かったんですが、音自体は良かったです。本物が良ければUSA、US規格で廉価なものが欲しければMexico、日本製に拘りたければJapanといった具合で選ぶと良いかと思われます。重要なのは品質管理であって、生産国自体はあまり重視する必要は無いかと思われます。

私はJapanが好きですけどね。安いから。

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