スポンサーリンク
エフェクターギター

ARION SCH-ZDを入手した

皆さんはARIONのエフェクターをご存知だろうか。日本のメーカーだがスリランカ工場で製造することで価格を抑えている。かつては日本製だった。

スポンサーリンク

ARIONの思い出

有名なのはTUBULATORだろうか。TUBELATORではなくTUBULATORと表記することから、ツブレタ、ツブレーター、ツーブーレーター等と呼ばれ親しまれている。ちなみにチューブスクリーマーの回路パターンをパクっているらしい。

15年前くらいの話だが2000円台で売られていて高くても3000円台だった。ベリンガー等他社の激安品と比べても群を抜いて安かった上に、その頃は中華エフェクターも台頭していなかった。

ARIONのエフェクターは昔は色々な所で売られていたし、ハードオフのジャンク箱の常連でもあった。

そして中古品の多くが電池蓋を紛失していた。この蓋は工具なしで簡単に電池を入れられる優れものだが、その反面とても外れやすい。紛失防止にマスキングテープでも貼っておくと良いだろう。

今でこそ再評価され、TUBULATORSTEREO CHORUSは人気だ。しかしTUBULATORなんて初心者セットに付属しているレベルだったし、当時は「安い割に使える」「面白い音」というような、安物なりの妥当な評価だったように思う。

ディストーションに至っては音が汚いということであまり人気が無かった。

スポンサーリンク

評価の高いSCH-1

とにかく「安い」ことが特徴であるARIONのエフェクターだが、別格に評判の良いものがある。それがSTEREO CHORUS SCH-1だ。どういうわけかカルト的な人気があり、他社からMODが出ているほどだ。元々は3000円程度の品だが、そのModは20000円。エフェクターは有名人が使っていたり生産が終了することで値段が跳ね上がる世界だ。つまり希少価値に支配されている。私も入手困難となった途端に欲しくなってしまう人間だから、責任の一端を担っているのだけれど。

SCH-1はマイケル・ランドウやスコット・ヘンダーソンが使っている事で有名になった。

幸いにもSCH-1には後継品があり、それがSCH-ZとSCH-ZDだ。私が入手したのはSCH-ZD。代理店であるDaiking Corporationによる企画で、公式のモディファイ品だ。元々のSCH-1とSCH-Zはエフェクトオンで音量が上がってしまうエフェクターだが、SCH-ZDは音量が変わらないようモディファイされている。しかしどうせならボリュームノブを付けて欲しいと思うのは私だけだろうか。

ちなみにSCH-ZDであっても音量は微妙に上がる。勿論通常のSCH-1とかSCH-Zほど露骨には上がらないのだが、こいつはトーン回路が通常のエフェクターとちょっと違う事に起因しているため後述する。

全体的なサイズ感、形状はBOSSのコンパクトエフェクターとよく似ている。マジックテープを拒否する底面の形に至るまでそっくりだ。

SCH-ZDの定価は5000円だったが、今確認してみると7200円になっていた。価格改定を繰り返した結果だろう。私は今回、新品同様の中古品を5000円程度で購入した。いつ値上がりするか分からないので、そこそこ適切な値段で入手できて良かったと思っている。

スポンサーリンク

音のレビュー

肝心の音は、物凄くウォーム。BOSSのコーラスなどはキラキラしたハイファイなサウンドが特徴だが、ARIONのSCH-ZDはとてもローファイだ。それでいて汚くない。深めに設定するとかなりハッキリとしたエフェクトがかかる。

私の場合RATEは遅め、DEPTHは深め、TONEは低めにするのが好みだった。TONEを低く設定するとジャズマスターのハイやアタック音が打ち消されて良い感じに馴染んでくれた。コンプがかかったような。

先ほど触れたトーン回路についてだが、普通はトーンを上げるとハイが持ち上がっていき下げるとハイがカットされる。しかしこいつの場合トーンを下げるとローが上がるという変わった仕様だ。トーンを12時に設定してもフラットにはならず、気持ちローが上がり気味だ。その結果として音量が上がったように感じられる。その妙なトーン回路も独特なウォームサウンドに寄与している。

ちなみにARIONのエフェクターにはよくステレオ出力が付いている。上部のDIRECT/STEREOスイッチで、OUT2から出力される音を原音/エフェクト音に切り替えることができる。ちなみにOUT1よりもOUT2の音の方が大きいらしい。安物ながらニッチな機能を取り入れる心意気は評価したい。

決して高音質ではないが温もりのあるサウンドで実用性が高いエフェクターだ。元々の販売価格が3000円程度である事を考えると、コストパフォーマンスは化け物じみている。名機と言われるのも納得である。

ただやはり何万円もの価値は無いし、近年の中華エフェクターには勝てないとも思う。あちらは金属製の筐体に3PDTスイッチを搭載したトゥルーバイパス仕様で5000円程度なのだから。他社製品をパクっているからとはいえ、昔の日本製品も似たようなものだ。

中華エフェクターの他、ドイツのベリンガーもある。tc electronicでさえ低価格ラインのSmorgasbord of Tonesシリーズをリリースした(中身はベリンガーらしいが)。

最近はARIONの新品ををめっきり見かけなくなった。おそらく価格競争に敵わなくなってきたのだろう。

アリオンのプラスチック製エフェクターが、またお店に並ぶ日を願っている。

コメント

タイトルとURLをコピーしました