実は一時期、フェンダーのサブブランドであるスクワイヤーは日本のフジゲン製でした。この中身はほとんどフェンダージャパンであり、それがスクワイヤーの価格で買えたという大変お得なシリーズです。
しかしこれには前期後期がありまして、後期はウッドファイバーなる集成材を使用、ノーブランドのペグに変更されるなど、露骨にコストダウンしています。音の違いは分かりませんが、もし狙っているのであれば知っておいて損はないでしょう。
前期 | 後期 | |
ボディ | バスウッド | ウッドファイバー |
ザグリ | ノーマル | 弁当箱 |
ペグ | GOTOH | ノーブランドのカバード |
ピックガード | 3ply | 1ply |
というわけで、手元にある日本製スクワイヤーのストラトをメンテナンスしていきましょう。どこかが壊れているというわけではありませんが、長期に渡り放置されていたと思われますので、清掃と基本調整は必須です。
まずはネックから。指板が白ボケてフレットも曇っていますので、ケミカルを使用します。フレットボードクリーナーを噴きかけて、歯ブラシでフレットの際を清掃して拭き上げ。ここに汚れが溜まるとフレット浮きの原因になります。
次にフレットバター。フレットバターは、液体が染み込んだ布です。公式にある通りマスキング不要、ヨコ磨きで一気にフレットが磨けて、指板の保湿まで出来る優れもの。フレットバター自体でタテ磨きをすると液体が過剰になりますので、タテ磨きをしたいのであれば拭き上げ時だけで良いと思います。
フレットは輝き、指板も深い色を取り戻しました。
次にヘッド。とりあえずフリーダムのポリッシュで磨きます。ペグポストの周辺は弦が張られていると手が届きませんからね。
このモデル自体、ストリングリテーナーのスペーサーは最初から無いっぽいです。しかしビンテージとか現行品を見る限り、スペーサー有りがデフォルトです。気になりますので丸ごとGOTOH製に交換。スペーサー無しだと、テンション過多の気がします。
ヘッド裏に特記事項はありませんが、ペグは標準でGOTOH製。これは嬉しいですね。念の為ビスの緩みをチェックしています。
ペグの取り付けはナットマウントで、ここが緩みやすいのでチェック。music nomadのワインダーは底がに10mmレンチが付いているので便利。
ペグが緩かったのでプラスドライバーで増し締め。ロトマチックペグは頑丈ですし、トルク調整が出来ることがメリットです。
磨きとストリングリテイナーの交換が終わったところ。
全体的に、軽く拭き上げたところ。安く買った品ですが、既にピッカピカです。
次回以降は配線に手を加えます。
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