
久々にグレッチの実践的な記事。
グレッチのトラスロッドは、ギブソンとかと同じような構造です。

私の6186 Clipperは1963年製。
ヘッドのトラスロッドカバーを開けると、このような六角ナットが露出します。
サイズはギブソンと同じく共通の5/16インチ≒8mm。ギターの世界ではこのサイズは共用されています。
グレッチはドラムの歴史のほうが長いですから、もっと古い製品だとドラムのチューニングボルトと同じ四角頭になっています。その場合は当然チューニングキーで回すことになります。
一方エレマチやストリームライナーは、六角穴付ボルトになっているはずです。

ギター用のパイプレンチで回そうとした所、問題発生。ネジ頭の突き出しが大きいため、底付きしてしっかりハマりませんでした。
このまま回すと舐めてしまいますので、別の方法を考えます。

用意したのは、普通の工具。
ラチェットハンドル、ソケットレンチ、エクステンションバーを組み合わせました。

エクステンションバーのおかげで、狭い部分でも回すことができます。
またソケットの差し込み深さを調節することで首を振れますから、大抵のギターはこれで問題無いでしょう。
ただしパイプレンチと違ってかなり大きな力をかけることが出来ますから、締め過ぎには注意してください。
パイプレンチはあのショボさがフェイルセーフとして機能しているのですね。
私のグレッチが何故こんな状態なのかというと、
- 元からそこそこ締められていた
- 座面が陥没している
ことが挙げられます。
ですから本来であれば、ワッシャーの追加や木部の整形が必要です。
しかし見た目に反して、まだまだ締め方向には余裕がありましたから、当分はこのままで様子を見ようと思います。
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