スポンサーリンク
エフェクターギター

fulltoneが廃業したから、滑り込みでOCDを買う。

とある情報筋から、fulltoneが終了するとの噂を聞いた。それが8月20日くらいだったと思う。日本でアナウンスされたのは2022/08/25で、年内で生産終了となることが正式に発表された。

そこで私は滑り込みで、OCDを購入した。

本当はもっと早めにデジマート経由で島村楽器に問い合わせをしておいたのだが、担当者の連絡があまりにも遅くその間に売り切れてしまった。OCDのv2.0、青色LEDの品が23000円とお買い得な品だったのだが・・・。私は音の違いに拘ったりしないので比較的どうでもいいが、v2.0は青色LEDと赤色LEDが混在しており、どうも青色LEDの方が高値で取引されているようだ。

やむを得ず何も考えずに新品同様の中古を購入、届いてから分かったことだがv1.7だった。バージョンはロゴで判別可能だが、別に気にしていない。

スポンサーリンク

v1.7とv2.0の違い

基板の違いとしては、v1.7はワイヤードだが、v2.0は殆どのパーツが基板上に直付けされていてワイヤーが廃止されている。これはKLONのCentaurがKTRになった時にも見られた傾向だ。全てのパーツを基板上に直接取り付けた方が製造コストが安いためだ。ワイヤーをひき回してはんだ付けするのは実際かなりの手間であり、それなりに工数がかかる。

その反面、修理や改造が楽なのはワイヤードの方だ。一度基板上に実装されてしまったパーツを外すのは面倒だが、ワイヤーを外すのはとても簡単だからだ。

またv2.0はオンオフ可能なバッファが付いている。私はバッファードバイパスの方が好きだが、既にエフェクターボード上にはバッファを搭載したZEUSが乗っているので無くても構わない。

スポンサーリンク

外観

さて、このOCD。ひと目見て、とても美しいエフェクターだと思った。実のところこの白い筐体やOCDの手書き風ロゴが全然好きでは無かったが、実物を見たら全く異なる印象を受けた。

筐体の大きさは普通のコンパクトエフェクターと同じくらいで、MXRサイズとほとんど変わらない。しかし一般的なアルミ鋳造ケースではなく、曲げ鉄板をネジ留めした鉄製のケースだ。当たり前だが磁石がくっついた。アルミよりもズッシリと重く、そしてなんとも言えない味わい深い色。アイボリーで厚めにコッテリと塗られており、重さと相俟って高級感がある。

エフェクターのDCジャックは上派?右派?なんて話を友人としていたが、OCDは左である。ワイヤードのメリットとして、DCジャックが外側から取り付けられておりケースとしっかり絶縁されている事が挙げられる。基板取り付け用のDCジャックは穴の位置が奥に行ってしまうため、差し込みがしづらい上にショートのリスクが高いのである。この辺り激安中華エフェクターで顕著だ。

例えばこの中華製ケンタウルスクローンを見てみると、DCジャックがかなり奥にある事が分かる。差し込みにくいし、実際にショートして壊れたというレビューもある。

フットスイッチは独特の踏み心地で、他社よりもバネが弱くスムーズ。細かい所まで配慮されており、流石ブティック系エフェクターだ。持っているエフェクターのフットスイッチが全部これだったら有難いのだが。

他社のエフェクターには見られない特徴として、LEDに拡散レンズが付いており視認性が良い。レンズの奥をよく見ると赤色が覗いているので、LEDの色は電源を入れていなくても判別可能だ。

真上にもロゴが入っていて、どの角度から見てもOCDだと分かる。スイッチでLPとHPを切り替えることにより幅広いサウンドメイクができる。ノブとスイッチ、LEDの配置はよく考えられていて扱いやすい。

スポンサーリンク

分解

鉄板2枚で構成されており、ローレットビスで4点留めされているため素手で分解できる。この形式は便利なので、もっとこういうエフェクターが増えて欲しい。素手で裏蓋が開くエフェクターというのは思いのほか少ないのである。

中身を見てみる

もう少し中身を見てみよう。この配線、めちゃくちゃ綺麗だ。見習いたいくらいである。基板への配線が黒、それ以外が赤という色分けになっている。ジャックのコールド同士は直接はんだ付けされいて、これはボックス型のジャックで製作する時に使えるテクニックだ。効率よく配線できるため、自作する時は真似してみると良い。

またポットとケースの裏側にはシリアル番号と日付が手書きされており、対で管理されている。あまりにも凄いこだわりようだ。

ポットのマウントが気になったので横から覗いてみた。どうやらソリッドのロングシャフトを使っているようだ。こんな特殊なポットは見た事がないので、特注品だろう。ポットを交換する場合はワイヤーを伸ばすか、ポットの足をメッキ線で延長するなど工夫が必要だ。

音のレビュー

OCDとはOBSESSIVE COMPULSIVE DRIVEの略で、商品説明ではOVERDRIVE/DISTORTIONとなっている。その言葉に恥じないサウンドで、確かにオーバードライブでもありディストーションっぽくある、実に不思議なサウンドだ。私はアンプの知識は全くないが、OCDはいわゆるマーシャル系らしい。マーシャルの真空管アンプといえばアンプだけでも深く歪み、音圧がある。その反面クリーントーンを出すには少々コツが要るというアンプだ。

確かにOCDはめちゃくちゃ良く歪むし、かなりパワーがある。控えめなオーバードライブばかり使ってきたからか、余計にそう感じる。

トランスペアレント系が流行っているなか、OCDは不動のパワー系といったところか。しかしセッティングやギターの相性次第ではこもる事もあるので注意した方が良い。v2.0はこもらないらしいが、真偽は不明。まあ最終型のv2.0が買えるのであればそちらを選んだ方が無難だろう。

fulltoneの倒産、廃業、生産終了について

fulltoneは倒産ではなく廃業だ。倒産というのは資金繰りが困難になり債務の支払いができなくなった時に使う言葉で、廃業とは別だ。つまり資金面以外の様々な要因から、事業を終了する事としたのである。

Pedal builder Fulltone appears to be shutting down its California premises after 30 years
Fulltone of OCD and Full-drive acclaim is reportedly closing its premise in Culver City, California, per docs uploaded by Gear Page users.

こちらの記事を見ると、カリフォルニア工場を閉鎖とある。まあ半導体不足とか、原材料費の高騰とか、色々あるのだろう。しかし本格的な赤字になるまえに逃げ切ったとも取れる。エフェクターブランドが終了するのは悲しいけれど、このご時世だ。無理に作れとは言えないので、経営者の判断を尊重したい。

幸いまだ何とか入手はできるし、極端な高騰はしていない。今のうちに欲しい製品は購入しておくべきだろう。

OCDのクローンについて

人気のあるエフェクターは、必ずと言って良い程クローンが存在する。OCDの場合、JOYOのULTIMATE DRIVEがそうだ。私の友人は普通にライブで使っており、音や品質には問題ない。欠点は泣きたくなるほどダサい事だ。その友人はダサさのあまり色を剥がして無塗装で使っていた。中華エフェクターは音こそ使えるものの(回路をパクっているのだから当たり前)、名前やデザインが垢抜けない事が問題だ。お遊び程度であればJOYOで済ませても良いかもしれないが、結局本物が欲しくなってしまう事請け合いなので、私的には最初から本物のOCDを買う事をおすすめする。

コメント

タイトルとURLをコピーしました