ギター

【機材紹介】Gretsch 6186 Clipper

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ついに私、ヴィンテージのグレッチに手を出してしまいました。ヴィンテージは初めてですが、グレッチを買うのはこれで三本目。G6120-1960、G6120T-59 VINTAGE SELECT EDITIONときて、ヴィンテージの6186 Clipperです。

ハードケースも当時物が付属。グレッチのプレートが眩しいですね。しかしこちら、超絶ボロボロです。板の継ぎ目がパカッと割れており、ハードケースとしての役割を果たせていません。またハンドルは汎用品に交換されていますが、これも半ば千切れております。これでは持ち運べませんので、ケースは別に買った方が良いですね。

グレッチの機種というのは、基本的に4桁の数字で命名されています。しかし知らない人からすると非常に覚えにくい事でしょう。オーナーでも間違える程です。まあ代表的なモデルである6120と6119さえ覚えておけば問題ありませんし、6186クリッパーなんて超マイナー機種は覚える必要がありません(猛爆)。

こちらのクリッパー君ですが、1963年製です。冷静に考えて70年前のギターって相当ヤバくないですか?あまり人気が無かったようでとても個体数が少なく、6186 Clipperで検索するとこれの商品ページがヒットしてしまうほど。

しかし個体数が少ないといっても不人気ギターである事に変わりはないので、エレマチに毛が生えた程度の金額で売られていたのでした。元値は33万円だったそうですが、セール価格になってからも結構な期間売れ残っていました・・・。そりゃ、33万円で売れるわけないよね。不人気のうえ、ボロだし。

私、別にクリッパーが欲しかったわけではありません。ヴィンテージの6119 tennessean(テネシアン)が欲しくて長いこと探していたのですが、なかなか良い品が見つからず。

そんな中、デジマートにてヴィンテージのグレッチを安い順にソートして一番上に出てきたのがこのクリッパー君だったのです(猛爆)。

こうして「一番安かったから」というだけの理由で私の手元にやってきたクリッパー君。はっきり言って滅茶苦茶ボロいです。その感じも気に入ったんですけどね。

6186 Clipperはスチューデントモデルとして開発されました。要するに廉価版ですので、派手な装飾は省かれています。

グレッチのヘッドロゴは大抵インレイですが、こちらは廉価版らしく単なるデカールです。既にボロボロですので、気をつけないと消えてしまいそう。本来ヘッドの縁取りはありませんが、前オーナーにより白く塗られています。高級機種にコンプレックスでもあったのでしょうか?

ペグはクルーソンの3連タイプ。これはコストダウンを意識した設計で、昔の安いギターにはこれがよく使われていました。6個ペグと比べて取り付け工数が1/3で済むわけですから、製造コストが安上がりなのです。しかし交換は面倒で、一個だけ壊れたとしても全部交換する必要があります。

幸いにもSCUDから同じ品が出ておりまして、中身はGOTOH製なのでこちらに交換してしまうのが無難でしょうね。しかしネジ穴が僅かでもズレていたら開け直しが必要ですし、ブッシュの径が違えば打ち直しが必要になります。とにかく古い3連ペグの交換は大変です。

ロッドカバーは無地です。上位機種でも同じようなものですが、少し寂しいかな。ネジは本来マイナスですがプラスに交換されています。それはまだ良いとして、ネジ頭がめちゃくちゃ斜めってるのが気になります。こういう場合は穴を埋めて開け直すしかありません。

グレッチよくあるゼロフレットは無く、直接ナットを通っています。多分ボーンナットですが、溝が大きすぎます。要交換ですね。

指板はローズウッド・・・かと思いきやこれ、ハカランダでは!?この独特の風合いとツルツルした手触り、ハカランダとしか思えないのですが・・・。どなたか見分け方を教えてください。私の勘ではハカランダです。今度リペアショップで聞いてみましょう。

フレットは寿命を迎えており、残り二割から三割といった程度でしょうか。しっかり押弦しないと音が出ません。

ピックアップはフロントのハイロートロンが一発だけ。ベゼル(エスカッション)は本来シルバーのはずですがゴールドに交換されています。必然的にピックアップセレクターもありませんので、コントロールはボリュームとトーンのみ。廉価版故の仕様ですが、結果としてシンプルで潔く、渋く見えます。私もピックアップなんてそんなに沢山要らないと思います。ハイロートロンのフロントはバランスの良い音がしますよ。

ブリッジは本来木製ですが、アルミ製に交換されていますね。ビグスビーの製品だと思われますが、現行品かどうかは不明です。溝切りの位置が悪く、3弦と4弦の間がやけに広くて弾きづらいので交換すべきか。

Fホール本来無地ですが、前オーナーにより白く縁取りされています。その他にもレタッチの痕跡が沢山ありますので、前オーナーは案外マメな人だったんじゃないでしょうか。グレッチのようなギターを手荒に扱う人は少ないですから、年代の割に綺麗な個体が多いですね。

見ての通りボディはとても薄く、測ってみると約44mmでした。おそらく1.75″ (44.45 mm)のシン・ボディであると思われます。現行機種のセンターブロック系、ブロードキャスター等とほぼ同一のサイズです。ES-335なんかもほぼ同じ厚みですね。持ってみると分かりますが、とても弾きやすいです。

その薄さからしてセミアコに見えますが、センターブロックの入っていないフルアコースティック構造です。トップとバックを繋ぐブレーシングも入っておらず、魂柱すらありません。完全なるすっからかんです。

それ故に鳴りは非常に豊か、薄いボディに似つかわしくない程の爆音が出ます。もっと分厚いG6120と比較してみましたが、明らかにクリッパーの方が音がデカいのです。現行のグレッチはトレッスルブレーシング、MLブレーシング、魂柱の3種類が使い分けられています。一般にブレーシングが大きい程鳴りが抑制され、締まった音になります。私のG6120トレッスルブレーシングですから、その影響が大きいでしょうね。このようにブレーシングの違いはグレッチの音を決定付ける重要な要素ですので、購入前はブレーシングの種類を確認すべきです。

しかし廉価版なのに、何故か前後にバインディングが。6119ですらバックのバインディングは省略されているのに。このチグハグさがグレッチです。

というわけで、6186 Clipperの紹介でした。爆音のお陰で家弾きが非常に楽しいギターで、私は今フィンガーピッキングの練習中です。しかしほとんどのパーツが寿命を迎えていますから、この先ゆっくりリペアしていこうと思います。

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