メルカリにおける「即決」は完全に誤用です。
そもそも「即決価格」というのはヤフオクに用意されているシステムでメルカリには存在しません。オークション形式を飛ばして落札できるシステム、それが即決です。
フリマアプリであるメルカリの性質上、提示されているその価格が「即決価格」と言えるんじゃないでしょうか。おそらくですが「即購入」(これも少々疑問の残る独自ルール)が訛って即決価格と混同されたような気がします。
本来の即決の意味
言うまでもなくヤフオクというのはオークション、つまり競売です。入札者が「この商品にならいくら出せる」というように価格を釣り上げていく形式ですね。
それでヤフオクのシステムである「即決価格」は早い話、即決価格を払えばオークションをすっ飛ばして即時に落札できるというもの。そのため即決価格は相場より高めに設定されています。
高いお金を支払ってでも、確実に、即時に落札したい。そういった人のために存在するシステムですね。
メルカリにおける即決の使われかた
「1000円で即決可能ですか?」
意味不明です。即決するかどうかは購入者が決めることです。
というか値下げ交渉してワンクッション置いてる時点で即決してないですよね?
何度も言いますが、即決価格とは普通よりも高いお金を払ってでも入手するという性質のものです。ですので値下げ要求をしている立場の人にこの言葉を使う資格はありません。
値下げを要求するのであれば、希望額を提示して交渉するべきです。値下げできるかどうかを相手に丸投げするのは控えましょう。
〜〜円で即決可能ですか?の対処法
コメント削除してブロックすることを推奨します。
返信するにしてもこれはイエスノーを問うクローズドクエッションなので「無理です」で十分です。
メルカリは誰でも簡単に売買ができるという性質上、リテラシーの低い人が多めです。その手の人とは関わるだけ無駄ですので真面目に相手をする必要は無いです。
値下げ要求に苦しむ理由
値下げが嫌なら「値下げ不可」と明記しておけば済むことです。それにも関わらず、何故多くの人が値下げを要求するコメントに苦しんでいるのか。
それは、「常識的な範囲でなら値下げしてあげなくもないから」じゃないでしょうか。多少の値引きで買ってくれるんなら応じてやりたい。その機会を失いたくない人が大半だと思います。しかしその思いとは対照的に非常識な値下げが殺到するため不快感を覚えることになるのです。
それにメルカリって「フリマアプリ」を銘打ってますので、適度なコミュニケーションがあっても良いはずです。
そのフリマにおけるコミュニケーションが悪質化して、開口一番に極端な値下げ要求をする輩が増えてしまったというのが事の本質だと思います。
大幅値切り奴
私はごく最近12000円の商品を8000円まで値切られましたね。33.3%オフです。服屋のセールみたいな値引率ですね。
何でそんな一か八かの大胆な要求をするんでしょうか。そんなに相場から乖離した価格で出品しているつもりはないのですが。結局その商品は自分で11000円に値下げしたタイミングで売れていきましたので、やはり値下げ要求をした人の感覚はズレていたのです。
元値次第ですが、値引きに応じられるのってせいぜい10%ぐらいじゃないでしょうかね。
私が出品する時って、今すぐにでもお金が欲しいという状況じゃないんですよね。不用品が溜まってきた時に「売れたら良いな」ぐらいの気分で出しているので売却を急いでいるわけではないのです。何なら売れなければ自分で使いますから。そこまでの値引きをして売りたい品ではないことが殆どです。
契約を急ぐと損をするのは商売の鉄則。放置していたら売れることも往々にしてありますので焦りは禁物です。釣りのような感覚で、いくつかの餌を撒いてしばらく放っておくぐらいの気持ちで居ましょう。
数百円値切り奴
500円の商品を400円に値切る人。送料って知ってますか?100円の価格差で購入意思が変わるのであれば最初から買わない方が良いと思います。1000円以下の商品って売れても殆ど利益は出ませんよ。梱包の手間や振り込み手数料を考慮すると雀の涙です。
この価格帯を値切るのは控えましょう。
ハンドメイド品値切り奴
流石に失礼でしょう。原価、送料、手間を加味した上で価格を決定しています。そんな大幅に利益をとっている人なんて居ませんよ。言い値で買ってください。
情に訴え奴
「子供にプレゼントしたいのですがお値引き可能でしょうか?」
情に訴えるのはやめましょう。売る側にはあなたの都合は関係ありません。あなたが買える範囲のものをプレゼントしてあげてください。悪質な人間は子供を盾にしがちです。
値下げ要求の避け方
値引きに応じないこともない。しかし極端な値下げ要求に辟易している。そんな時の上手な断り方、若しくは回避する方法を考えてみましょう。
まあ説明欄に記載するしかないでしょうね。何かをこじらせたら「プロフィール必読」なんて事を書くようになってしまいますが、その商品に対する説明は商品ページ内に書くべきです。
「極端な値下げ要求はご遠慮ください。」
こんな所でどうでしょうか。「極端な」という一文で牽制しつつも、少々の値引きは許容するという姿勢を示しています。
余計なストレスを溜めないようにしよう
昔から個人売買っていうのは変な人が多いですからね。今はフリマアプリ人口が本当に多いですから、むしろ変な人の方が多いくらいです。
変な人は早々にブロック、挨拶がわりの値引き要求は当たり前ぐらいに考えましょう。
メルカリは従来型のサービスと比べて手数料がかなり高いですが、その分事務局の対応は悪く無いです。個人間での紛争は避けて、売買におけるトラブルは事務局に任せましょう。
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