ギター安ギター音楽評

バスウッドなんて嫌いさ

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もちろん音の良し悪しの話ではありません。フェンダーのマスタービルダーが何かの動画で「木材の影響は小さい。」と語っていましたので、私はそれを信用します。それに実体験として、この木材は音が良いなどと感じたことは無いからです。

Made in Japan Traditional 60s Jazzmaster® | Electric Guitars
Made in Japan Traditional 60s Jazzmaster®, Rosewood Fingerboard, 3-Color Sunburst

近年はそこそこ値段がするギターでもボディ材にバスウッドを使用したものが増えており、例えばMADE IN JAPAN TRADITIONALのジャズマスターなどは定価10万円程ですがバスウッドです。

しかし同シリーズのストラトキャスターなどはアッシュ材を使用しており、必ずしもシリーズや価格帯で木材が決定するわけではないのですね。ただ私なら、10万円もするギターがバスウッドだったらガッカリします。

バスウッドは軽量かつ加工性が高く材の狂いも少ないため、エレキギターにとってはアルダー・アッシュと並ぶ定番で使用実績も十分、都合の良い素材です。

このように製造上のメリットは大きいのですが、ユーザーにとってはデメリットです。何故かというとネジ穴がバカになりやすいから。

これは安ギターのピックガードを外すときに顕著で、外そうとしたらいきなり空回り。材が柔らか過ぎて、初回からバカになってしまう事があまりにも多いのです。

打痕が付きやすい点についてはフォローできるためあまり気にしないのですが・・・。ネジ穴がバカになりやすいというのはどうしようもありません。

また木目が無いに等しくプレーンなのも好きじゃなくて。ソリッドカラーなら見えないから良いんですけど、サンバーストだとあまりにものっぺりしていてダサいんです。

こちらが私の持つバスカーズのストラト。木目が無いに等しく、ものすごくのっぺりしているのが分かりますでしょうか。バスウッドを見分けるのは意外と難しいですが、値段が安いギターで木目がのっぺりしていたらまず間違いなくバスウッドです。またアルダーやアッシュがほぼ無臭であるのに対し、バスウッドは独特の酸っぱい匂いがします。匂いまで確かめるのは難しいかもしれませんが、キャビティ内部やネックポケットを嗅いでみると分かりますよ。

ギターというのは往々にして木目の美しさが求められますが、バスウッドはあまりにまっさらで、木目の美しさを鑑賞するなどという世界とは無縁です。

それ以外にも、バスウッドには少々ネガティヴなイメージがあります。それはなんと言っても「安いギターに使われがち」ということ。だからネジのトルク管理もいまいちで、バカ穴になることが多いのではないかと。

以上が私の考える、バスウッドのデメリット。柔らかくネジ穴がバカになりやすい事、木目が無い事、安ギターに使われがちなことです。

ちなみにフェンダーでは定番の素材であるアルダーは、音色が美しいからとか木目が良いからという理由で採用されたわけではありません。アルダーが採用されたのは、単純にアッシュよりも安く入手性が良かったからだと言われています。

アルダーは音が良い!アッシュらしい締まった音!みたいなのは、情報に踊らされているに過ぎません。

ですが私はやっぱり、アルダーとアッシュの外見が好きです。特に70年代スタイルのジャズベースは、アッシュがエキゾチックで素敵ですから。

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