音楽評

不倫報道から考える、バンドマンのタチの悪さと不倫をする理由

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バンドマンにはロクな奴が居ない。バンド仲間のM君とそんな話をしていた。

スタジオにて、私は「スタジオ経営したら儲かるかな?」と冗談を言った。

「でもバンドマンのマナーの悪さに辟易するんじゃない?」とM君。ごもっともである。

バンドマンのだらしなさ

スタジオは大抵汚いし、盗難は多いし、吸い殻だらけだし、出入り口にはバンドマンがタムロしている。確かにバンドマンのマナーはあまり良くないかもしれない。悪人というほどではないが、だらしない奴が多いのである。

前提として、バンドマンと「ワルさ」は切っても切れない関係にある。特にロック音楽はそうだ。どうしても「ちょっとワルい」人たちが持て囃されてきたという歴史がある。ロックバンドとは多少の悪さや粋がりがセットなのである。わざと自分を悪く演出して訴求する人さえ居る。それは服装だったり発言だったり、そう演じている部分は多少なりともあるのだ。そうしてカリスマ性を強化してファンを獲得している。少々の素行の悪さはロックを盾に許容され、プラスの査定になるからだ。そんな背景もあってか、アマチュアであっても悪ぶった人は多いのである。

そんな中、不倫は犯罪行為ではないから特に甘やかされがちで、むしろモテるとして持て囃される事さえある。ジョンレノンとオノヨーコだって不倫関係の末に結婚しているわけだが、それを非難される事は少ない。

名声は面を超えたモテ要素

またバンドマンが不倫をしやすい背景に、女性の男性に対する評価基準がある。それは女性は地位、権力、名声のある男性に弱いというもの。これは男性から女性に対しては見られない傾向だ。

要するに女性はセレブが好きで、「モテる人はモテる」というトートロジーがあるのだ。この場合のセレブは本来の意味で、「有名人」の事である。

つまり売れているバンドマンというのは、それだけで強烈なモテ要素なのだ。

学生時代にもそのような傾向があったはずだ。学級委員長。運動部のキャプテン。応援団長。

モテる男はとにかく目立っていて、学年中や学校中の生徒から知られているような存在だ。有名であるということは、特定の範囲である程度の権力・地位・名声があることを示している。セレブリティは外見をも超えるモテ要素なのである。

今まで不倫が報じられてきたバンドマンの顔を思い浮かべてみて欲しい。少しもイケメンではなかったはずだ。彼らの容姿がマスコミに紹介されたとき、「よくこの男が不倫なんて出来たなあ」と世間は驚いた。不倫をするほどモテるような顔には見えなかったからだ。世間的にも「有名人はモテる」という視点は案外見落とされがちだ。

バンドマンが不倫をする理由

そろそろバンドマンと不倫の因果関係が見えてきたのではないだろうか。

バンドマンが不倫をする理由。それは、

  • そもそもだらしない奴が多い。
  • 素行の悪さが甘やかされてきた。
  • 有名人=セレブはモテる。

の三点である。

求められる倫理観の変貌

しかしながら、近頃は不倫報道が大きく取り上げられるようになり、風当たりも強くなった。処分や追求も以前より厳しい。それには芸能界の清浄化が関係している。

今は芸能人と一般人の距離が近くなり、ミステリアスで不可侵な存在では無くなった。今売れているような人たちは、どちらかというとフレンドリーな人が多い。そうやって芸能人に対するイメージが変化していった中で、芸能人にも一般人並みの倫理観や道徳心が求められるようになったのである。

バンドマンとかお笑い芸人だからとかいう理由で、不倫が許される時代では無いのだ。

しかし私は、不倫をした人を過剰に叩くのは好きではない。結局は当事者間の問題であり、連日報道して大バッシングするほどでは無いからだ。

しかし人気商売なのだから批判は甘んじて受け入れるべきだし、然るべき処分を受けるべきだとも思う。

以前、日本を代表するパンクロッカーの不倫が報じられた。その人はツイッターで愛妻家のフリをして、子煩悩をアピールしていた。それがどうにも許せなかった。中途半端に良い人ぶっていたというのが極めてビジネス的で、その裏では不倫をしていたというのがダサすぎるからだ。

良い人ぶるのであれば不倫をしてはいけないし、不倫をするのであれば普段からそのキャラクターを貫かなくてはいけない。

あまり叩かれない人

不倫をしてもそこそこノーダメージで復活する人も居る。それは元々の評価が関係している。元々嫌われている人は、何をやっても叩かれてしまうのである。そういう人の再浮上は困難だ。

好感度の高い人は世間や関係者が味方してくれるから、ほとぼりが冷めた頃に復活できるのである。

仮に不倫がバレたなら、世間はどう反応するか。自分の客観的な評価やキャラクターを考えて冷静に判断する必要がある。また初動も大事で、さっさと謝ってしまうのが得策だ。謝罪会見を開くにしても、罪を白状する潔さがあれば乗り切れる場合がある。嘘や言い訳は逆効果だ。

音楽でも聴こう。

ある法則に基づいて、下記にプレイリストを公開する。どれも良い曲ばかりだ。

芸術を評価するにあたって、作者の人間性も見られることは往々にしてあるが、果たして音楽に罪はあるのか。

判断が難しいところである。

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