ギター

Fender Japanを選ぶ理由

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結論から言って安い上にリセールが良いからです。

よく当たり年を聞かれますが、人気があるのは1982年〜1997年のフジゲン時代。次点で2007年〜2015年あたりのMade in Japan時代。不人気なのは1997年〜2008年頃のCrafted in Japan時代・・・。

特に人気で相場が高いのはJVシリアルの1982年〜1984年。

で、これって単純に人気が価格に反映されているだけです。当たり年なんていうのは古い製品に尾鰭がついて神格化された結果に過ぎません。昔の方が木材が良い事が多いですが木工技術は日進月歩、現代の方が優れています。

だから私は「ジャパンビンテージ」に全く価値を感じません。

リセールの良さ

話は戻って、大体人気なギターや有名なギターはリセールが良いです。ギターを買うにあたって売却の事は考えておくべきですね。そのあたり車と全く同じで不人気で安い車を買うよりも、少々高くても人気車種を買っておくとリセールで差がつくという。

例えば中古で5万円程度のストラトキャスターを買ったとします。それを売るとなると、店舗でも大体3万円くらいで売れるんですよ。

人気ブランドの人気機種ははリセールにめっぽう強いのです。

リサイクルショップの店舗買取ですらそうですから、フリマアプリを活用するなどして手間を惜しまなければ4万は余裕で狙えます。

5万円のギターを3年使って、3万円で売る。1年あたりだいたい7千円で維持したことになります。これって結構安上がりだと思いませんか?

フェンダーのストラトキャスターやギブソンのレスポールは価値が殆ど落ちません。その中でも特にフェンダージャパンに拘る理由は、定価が安いから。

そもそもフェンダーとギブソンは設計思想が根本的に異なり、フェンダーのギターには価格を抑えるための設計が投入されています。その筆頭がボルトオンネック。ボディとネックを別々に製造してボルト留めすることで生産コストを下げているんですね。他にも、シンプルな形状にしたり、パーツ数を減らしたり・・・その権化がテレキャスター。このようにフェンダーギターには生産コストを抑える工夫が満載です。

設計からして、フェンダーは価格の点で他メーカーより有利なのです。

ギブソンは高いコストをかけてでもアーチトップにこだわり、セルバインディングを施し、手間のかかるセットネックを採用しているため設計思想が全く異なるのです。

安定した品質

価格以外にも有り余るメリットがありまして、その一つが安定した品質。フェンダージャパンには極端な当たり外れが少ないのです。

80点主義と言いますか、ほどほどの価格で高水準にまとまっています。私を含め周囲にFender Japanのオーナーは多かったですが、いわゆるハズレをほとんど見たことが無いんですよね。

良くも悪くも、個体差による音の差異が少ないです。

プロ・アマ問わず使用者多し

そういった安定性から、愛好家が多いんですよね。向井秀徳なんてフェンダージャパンの赤いテレキャスターを使い続けていますから。しかもあまり人気の無いCrafted in Japan期のものです。

その実力は裏打ちされていますので、廉価版だからといって卑下する必要は無いかと。値段が高いとか、アメリカ製であることがギターの価値を決定するわけではありません。

入手性が高い

ユーザーが多いということは市場に在庫が多いということでもあります。フェンダーを置いていないお店なんてほぼ無いですしね。

ちなみにギブソンは限られたお店でしか売られていないので、置いてない所は結構多くて。サウンドハウスですらギブソンのギターは取り扱っていません。ギブソンの経営はどうなってんでしょうか。そういう事してるから潰れたんでしょうけど。

とにかく、フェンダーは新古問わずに在庫がめちゃくちゃ多いので探しやすく、中古価格が熟れています。

Fender Japanは終了したけれど

まあこれを書いている段階で「フェンダージャパン」というブランドは消滅していますが、廉価なオフィシャルということでその役割を十分に果たしたと言えるでしょう。

これからはフェンダー傘下に入りまして、本家が手掛けるメイドインジャパンシリーズといった括りになります。

会社としては代理店契約が終わったり日本法人を設立したり色々ありますが、消費者にとってはあまり影響がなく、今後も日本製のフェンダーは継続していくようなので安心です。

多分ですけど前と同じダイナ楽器でしょうしね。

やっぱり中古のフェンダージャパンをおすすめしたい

繰り返しますが、やはり中古のフェンダージャパンがおすすめです。初めてのギターなら特に。

通販で買ったとしてもハズレを引く可能性は低く、仮に飽きてしまっても売ってしまえばいいのですから。その時は次のオーナーに委ねましょう。買い手は一瞬で見つかります。

注意したいのはJVシリアル。この世代のフェンダージャパンはフジゲン製で、ジャパンビンテージなどという触れ込みで無駄に高値で取引されています。

私はビンテージ品が好きですが、たかだか30年前のギターに付加価値を付けて売るのはどうかと思います。ただの中古品です。

フジゲン製が良いなら現行のフジゲンを買いましょう。

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