DIYギタージャズマスターの弦落ち対策

遂にマスタリーブリッジを導入する

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遂にです。どうしても我慢できなくなり、マスタリーブリッジを購入してしまいました。

これだけで30,000円とかします。私のジャズマスターは購入価格60,000円、それに対してブリッジが半分の価格だとは・・・。

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こういうカンカンに入って到着。ブリスターパッケージより高級感あって良いです。

鳥の巣みたいな緩衝材に入って登場。底の方には布の袋、6角レンチ三本と交換用の足が入っています。M2を買っておけばUSA用とジャパン用の足が入っていますので両方に対応できます。

六角レンチの内訳は0.050,5/64,3/32です。US規格の製品であるため当然インチサイズ。このあたりのサイズはUS規格のギターでよく使います。ブリッジ一つで3種類もの六角レンチを使用するのは多く感じますが、中サイズ(6/54インチ)は足の固定にしか使いませんので、調節に使うのは大小の2種類だけです。

M1のポスト径にマッチする303ステンレス製のシンブルです。
※FENDER®BLACKTOPシリーズ等は標準でAdjusto-MaticというTune-O-Maticタイプのブリッジが取り付けられています。この場合はボディを加工して新しくシンブルを取り付ける必要があります。
また、メキシコ製や韓国製の場合、モデルによりUSA製や日本製とパーツ径が異なる場合があります。この場合も当ブランド製シンブルと交換することをお薦めしています。

Mastery Bridge (マスタリーブリッジ) 公式ブランドサイト
Mastery Bridge(マスタリーブリッジ)は、クラフトマンであるジョン・ウッドランド氏によって2008 年に設立されたミネソタ州ミネアポリスのパーツブランドです。 FENDER®社製ジャズマスター/ジャガータイプ、テレキャスタータイプ等のギターを中心に、純正品のサウンドと演奏性をより引き上げる交換用パーツを製造しています。

メキシコ製や韓国製の場合アンカー自体の径が異なるため交換が必要です。そのあたりの情報は公式に記載されています。

とりあえず分解してみる

いきなりバラバラにしてしまうのは悪い癖です。しかしこれ、サドル部分は特に凝った造りですね。こんな構造のものを少数生産するとなると、結構な額になってしまうのも納得です。グレッチのバーブリッジを2つに分割してこんな構造にしたものがあれば欲しいのですが。

ネジにはネジロックが塗布済みでしたが、一応スライドグリスを薄塗りしておきます。ブリッジ周辺はホコリが溜まりやすい箇所ですので無闇に塗る必要はなく、あくまでもネジの動きを良くするためだけに塗ります。

ぶっちゃけ元に戻すのはそこそこムズいので、爪楊枝を差し込んで位置合わせをしておくと良いです。一方に爪楊枝を差し込んだままもう一方のネジを締めていくとスムーズです。

ブリッジを外して交換する

それでは実装していきます。実装自体には特に工具は必要なく、弦を緩めてブリッジを外すだけ。この単純さはジャズマスター、ジャガー、ムスタング3兄弟の利点です。

サドルは買ってすぐにモントルーのムスタング用に交換していましたが、ブリッジごと替えるのは初めてです。

マスタリーブリッジを乗っける。グッと押し付けてきちんと入ったことを確認します。いかにもカスタムしたという見た目です。私は結構好み。

高さとオクターブを調整する

最初に足を中レンチで締めます。これは緩みがないことの確認程度で良いです。その後同じ穴に小レンチを差し込み、全体的なブリッジの高さを調整。次に小レンチでサドルごとの高さをお好みで調整。そこまでやってからオクターブチューニングを合わせます。実際にはこれらの作業を何度か繰り返して好みの弦高になるようにしています。

サドルが2つであるためオクターブチューニングは多少ファジーです。1弦と3弦、4弦と6弦をチューニングすれば2弦と5弦が大体合うといった寸法です。基本的に大きく外れることはありません。

こんな感じのセッティングになりました。ネックにシムを入れているので必然的に高くなります。サドルが美しいRを描いていますね。

まとめ

カッコいいです。

深く滑らかなV字型の溝が切られており、これで弦落ちすることはほぼ無いでしょう。またサドル数が2つで塊感が増したことにより、サドルが動いてしまうということもありません。

音については明らかに音量がアップしましたし、サスティンが伸びています。チューニングの時が特に顕著で、「え?まだ鳴るの?」というぐらいです。また倍音成分も非常に豊かなもの。

ただこれ、元と比較して完全に別物の音だと思います。それが気に入らなくて取り外してしまう人が多いのも納得の音。

マスタリーブリッジを使っているのはAlexandrosの川上洋平クリープハイプの小川幸慈toeの美濃隆章、あとはもちろんウィルコのネルス・クライン。音がどうこうよりも弦落ち対策として導入されている方が多い印象です。

私はロングサスティン推進派なので、音が変わってしまったという理由で外してしまうことはないと思います。そもそも音にこだわる世界に生きているわけではありません。外すことがあるとすれば見た目に飽きた時でしょうね。

これから長い付き合いになりそうです。

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