機種によってあったり無かったりします。
というのもグレッチのフルアコには大きく分けて幅17インチと16インチがあり、さらにボディ厚が多岐に渡るため、完璧に適合するギグバッグというのは滅多に無いのです。
ホワイトファルコンについて
とりわけホワイトファルコンはグレッチの中でも最大で、幅17インチのうえロングスケール(25.5″ (648 mm))。一般的なアコギ用ギグバッグではジッパーが閉まらないか、ヘッドが当たってしまうことでしょう。
一応グレッチの純正ギグバッグとしてG2187 Jumbo Acoustic Gig Bagがあり、こちらは17インチ幅のボディに対応してはいますがホワイトファルコンはヘッドが大きいためギリギリらしいです。ちなみに横山健もこれを使用。
※追記 コメントいただきましたが、G2187にG6136T-59 VS ホワイトファルコンは入るようです。
社外品ではNAZCAがホワイトファルコン専用のギグバッグを販売しています。他のモデルについても、グレッチ専用のギグバッグといえばNAZCAぐらいしか選択肢がありません。ただし厚さが薄いプレイヤーズエディション、ダブルカッタウェイ仕様、センターブロック仕様のモデルは隙間が開くことが想定されるためクッションを敷くなどして厚みを調節する必要があるでしょう。
またナスカのジャンボ用にもホワイトファルコンが入りそうです。
上記のことから、ホワイトファルコンに適合するギグバッグは3種類。
- 少々サイズがギリギリ、純正のG2187
- ナスカのホワイトファルコン専用ギグバッグ
- 専用じゃないけど多分入る、ナスカのジャンボ用ギグバッグ
ということになります。
G6120ナッシュビルとG6119テネシーローズについて
続いてG6120について調べてみましょう。G6120はホワイトファルコンよりは小さい16インチ幅、ミディアムスケール(24.6″ (625 mm))です。
このサイズは一般的なアコースティックギターと近いサイズではあるのですが、だからといってアコギ用のギグバッグが使えるわけではないため注意が必要です。
ナスカのラインナップにドレッドノート用があったので問い合わせてみたのですが、残念ながらG6120は入らないとのことでした。ボディの膨らみの部分が合わないのだとか。厚さ違いのG6119も同様でしょう。
次に海外のグレッチ公式サイトを調べてみました。
こちらはG6120T-59 VINTAGE SELECT EDITION ’59 CHET ATKINSの公式ページ。純正ギグバッグのG2162が適合すると明記されています。ちなみにG6119T-62 VINTAGE SELECT EDITION ’62 TENNESSEE ROSE(テネシーローズ)にも同様にG2162が適合すると書いてありました。
もう答えが出ましたね。
G6120(ナッシュビル)に適合するギグバッグは二種類。
- 公式に対応を謳っているG2162
- ナスカのG6120専用ギグバッグ
G6119(テネシーローズ)に適合するギグバッグは二種類。
- 公式に対応を謳っているG2162
- ナスカのG6119専用ギグバッグ
という結果になります。
ただしG2162はG6120とG6119で兼用のため、薄いG6119を入れた場合は隙間が大きくなることが予測できます。底にクッションを敷いて調節したほうが良いでしょうね。
このようにグレッチのケースを探すのは大変に面倒です。それでもギグバッグはまだマシなほうで、ハードケースとなると社外品を探すのは困難を極めます。購入時はケースが付属しているものを選び、購入後はケースを大切にしましょう。
コメント
こちらの記事、大変参考になりました。ありがとうございました。
当方ホワイトファルコンをこのたび購入しまして、適合するギグバッグがあまりにもなく、こちらの記事を参考にG2187の純正ギグバッグを購入しました。
私のホワイトファルコンは’59 VSモデルですが、ギグバッグの使用感としましては、恐れていたほどギリギリというわけでもなく、意外とちゃんと入ります。十分実用できるレベルでした。
ですが、ギグバッグ自体のクオリティ(縫製)が非常に粗く、わずか数回の使用でハンドルを縫い付けている生地が破れてきてしまいました…。
購入元に問い合わせてはいますが、交換等してくれなさそうな気もしていて、なんだかなあという感じです。
それでも価格はまだ安いので、NAZCAを買うよりは買い替えるほうがマシかもしれません。
NAZCAも気になってはいるのですが、メーカーのHPによるとケース内部のレザー部分が合皮のため、ラッカー塗装のギターだと化学反応が起きてしまうおそれがあるとのことでした。
実際に運搬時のみ使用するという使い方だった場合、そこまで気にしなくてもいいものなのでしょうか…。
NAZCAはギグバッグのわりにべらぼうに高額なので、ここらへんが気になっている次第です。
結局、私も純正ハードケースが最強なのではと思うようになりました。笑
フェンダーに問い合わせたところ、純正ハードケースは単品購入ができるようです。
>G6136T-59のハードケースにつきましては単品販売を行っております。
>正規取扱店へ下記モデル番号をお問い合わせくださいませ。
>G6242L 17″ Deluxe Hollow Body Electric Hardshell Case, Black
>モデル番号:0996413000
>正規取扱店
>https://www.gretschguitars.jp/support/dealers/
ですので、ある意味ダメになったらまた買ったるわ!くらいの気持ちで純正ハードケースを使い倒すのがよさそうです。
長文失礼いたしました。改めまして記事とても参考になりました。
グレッチのことが書かれているブログはなかなかないので、個人的にとても重宝していますし勉強になっています。
今後とも愛読させていただきます。
お役に立ったとのお言葉、大変ありがたく思います。ホワイトファルコンが無事G2187に収まったようで良かったです。
品質が低いとのことですが、私が最近買ったグレッチのツイードハードケースも品質が低かったんですよね。やっぱり中国製は今ひとつです。
付属の純正品が一番ですね。