ギターの金属パーツは錆びやすく、特にピックガードビスやポールピースが顕著です。単なる鉄で、汗で汚れやすいためですね。ピックガードのネジぐらいだったら、手間を掛けて磨くよりも交換したほうが楽で安上がりです。
しかしギターに使われているネジというのは曲者が多く、全く同じ品を入手するのが困難である場合が多々あります。
木ネジとタッピングネジに大別され、皿頭、丸頭、ネジ呼び径、頭部径、ピッチなど差分は多岐に渡ります。ビンテージ品のネジをそのまま活かしたいこともあるでしょう。
特にマイナス頭のネジとなると入手難度が上がります。
というわけですので、ギターのネジのサビを落として再利用する必要があるケースもあるのです。
今回の献体は、ジャズベから取り外したピックガードビスです。元々赤錆が浮いていて、それをラストリムーバーに浸けたら黒ずんでしまったというもの。
流石にこのサイズの部品は固定しないと作業ができませんので、ダイソーのミニ万力に挟みました。比較用に二本並べてます。
ワイヤーブラシでサビを落とす
まずDREMELにワイヤーブラシをセットしサビを落とします。手作業でもできなくは無いのですが、めちゃくちゃしんどいので電動工具を使うのが無難です。
※作業中、鉄粉やワイヤーブラシの破片が顔に飛んできますので保護メガネは絶対に着用しましょう。どんな安物でも構いませんので、絶対です。目に関わる防具はサボってはいけません。
私は前職で、隣のおっさんが飛ばした鉄粉が目に入って眼科に行ったことがあります。目に入った鉄粉はなかなか取れないのです。
ルーターは出力が重要で、これが低いものだと押し当てた時に回転が止まってしまいます。ダイソーのルーターなどを使ってみると分かりますが、金属相手にはトルクが不足しています。
薄い鉄板に何とか穴を開けられるという程度なので、ホビールーターは樹脂等の切削向けです。
今回の作業は錆落とし、ホビールーターには少々荷が重いので、ドレメルやプロクソン等の高品質なものを選ぶことを推奨します。
ワイヤーブラシを当てた後。銀色の金属光沢が復活しました。腐食した部分がデコボコしており、磨き作業としては少々物足りませんのでもう少し手を入れます。
サンディングディスクで表面を整える
240番のサンディングディスクを使って磨いていきます。240番しか無かったのでやむなく使っていますが、もう少し細かい方が良いですね。必要以上に削れてしまいます。
少々平らになってしまいましたがいい出来です。表面が滑らかになり輝きを取り戻しました。あと一歩です。
青棒とバフで磨く
フェルトバフに青棒(の類似品)を塗りつけて磨きます。少量で問題なし。青棒使用時はマスク推奨です。粉塵が鼻に入ります。
作業完了、ネジがピカピカに
これは素晴らしい!作業前と比べると一目瞭然、金属の滑ったような光沢が出て顔が写り込んでいますね。ピックガードビスは本数が多いですが電動工具を使えば楽勝です。
ドレメルのルーターは磨き作業以外にも穴あけや切削、切断、アタッチメントを使用してザグリ加工もできますのでもっと早く買っておけばよかったです。
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