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DIYギタージャズマスターの弦落ち対策

ジャズマスターの弦落ち対策一覧

こちらは弦が迷子になったジャズマスター。弦があっちこっち行ってしまっているのが分かります。よく思うことですが、どこの溝が正解なんでしょうか。ジャズベース然り。

ジャズマスターは当ブログの看板ギターですがこのような欠点が本当に多いです。特にサドルは誰が弾いてもほぼ間違いなく弦落ちしますので、対策は必須だと思います。

  • サドルを交換
  • マスタリーブリッジへ交換
  • 溝を掘る
  • バズストップバーの取り付け
  • ネックポケットにシムを入れる
  • チューンOマチックブリッジの取り付け

考えられる対策はこんなところです。問題はほぼブリッジ周辺に集約しておりますので、そこさえ解決してしまえば快適に使えます。

他にビビリ音とかもあるのですがとりあえず後回し、とにかく弦落ちさえ解決すればジャズマスターの欠点のほとんどは解決したと言って良いでしょう。以下に代表的な解決策を紹介致します。

ネックポケットにシムを入れる

ネック側に施すパターン。ネックポケットの奥側にシムを挟むとネックが寝て弦高が下がりますから、その分だけブリッジを上げてテンションを稼げるという寸法です。

ネックを外す手間がありますが抜本的な解決になるのでおすすめです。

USAには標準で紙製のシムが挟まっているんですけどね。日本製ではコストダウンの為か省略されています。ヴィンテージのシムはピックアップのボビンと同じ素材のバルカンファイバー製。

Nash Guitarsのギターなんて、過去にはシムの代わりにナイロン製のピックが入っていました。今は廃止されたそうですが。

このように素材はそこそこどうでも良いようなので、画用紙や牛乳パックを切って作っても何の問題もありません。

ダイソーで0.5mmの厚紙を見かけましたのでそれでも良いかと。

サドル交換

手っ取り早いのはサドルの交換でして、最近は安いサドルが色々出ているので最もおすすめしたい方法です。サドルの交換だけなら無加工で済みますし、元に戻すのも簡単です。

激安中華ブリッジ

最近は激安の中華品も出回っていますね。ギターパーツにも価格破壊の波が来ているのかもしれません。しかし品質はお察しなので、高級機に合わせるのはあまりおすすめしません。

SCUD ムスタングタイプブリッジ ニッケル HK-48C

こちらはSCUDのムスタング用リプレイスメントパーツで、ブリッジ丸ごとのセットです。ジャガーとジャズマスターとムスタングはパーツの互換性が高く、ブリッジ周りは問題なく流用できます。

ひと目見て分かるように深い溝が一本だけ掘られています。弦がズレて迷子になる心配のない理にかなった構造です。ムスタングはジャズマスターよりも後発であるため、弦落ちの反省が活かされたものだと思われます。ただしこの製品はジャズマスター用よりも微妙にサドルのサイズが大きく、弦の間隔が広くなります。また弦ごとの弦高調整が出来ない点も注意。

SCUD MGタイプサドルセット 6pcs アジャスタブル HK-48SSA クローム

サドル単独ですが、こちらのアジャスタブルタイプの方がおすすめです。機種によりますがジャズマスターは基本的に指板Rが強いため、出来れば各弦ごとに弦高調整がしたいのです。

Montreux Mustang adjustable saddle set No.8999 ブリッジサドル

こちらはモントルーのサドル。私は現在これを使用中。製品名が表すように個別の弦高調整が可能です。弦高調整がシビアなジャズマスターにはおすすめで、純正サドルのようにイモネジが浮いてくることもありません。

こちらもSCUD製品同様、弦の幅が広が多少広がります。そもそもムスタングとジャズマスターでサドルの大きさが違うのでしょうね。

GRAPH TECH PS-8108-00 STRING SAVER SADDLE BARREL ブリッジサドル

グラフテックの非金属タイプ。昔使っていました。弦アースが取れなくなるとの意見がありますが、必ずしもそうではありません。

昔のジャズマスターはブリッジアンカーからサドルを経由してアースを取っていたためそう言われていました。しかし現在のジャズマスターはテールピースからアースを取るように改善されています。テールピースは弦のボールエンドとバッチリ接触しているため、サドルの素材は全く関係ありません。

この製品、弦落ちは解消するのですが純正サドルよりもだいぶ小さいためサドル同士に隙間が空くんですよね。弦が脱落するよりは良いのですが、1弦と6弦のサドルがカタカタ動いてしまいます。

型番PSとPQのものがありますが、色と素材が異なります。正直あまり違いは感じないので、見た目で選んで問題無いかと。

Mastery Bridge マスタリーブリッジ リプレイスメントブリッジ Offset Bridge ミリ規格 M2

究極のソリューションはマスタリーブリッジです。お金さえあればこれを買っておけば間違い無いはず。高いだけあって高精度、高機能です。プロにも愛用者が多数。ブリッジポストも太くなっており、フローティング構造をキャンセルできます。

M1はUSA用、M2はJAPAN用でブリッジポストの外形が異なります。とは言ってもM2にはJAPAN用の交換用ポストが付属しているだけなので、M2を買っておけば両方に対応できてお得です。

サスティンが明らかに伸び、元とは音がけっこう変わります。普通ギターにとってサスティンが伸びるのは良い事ですが、ジャズマスターの短めのサスティンは個性でもあるので一長一短かもしれません。私はサスティン長い方が好みなので気に入って使っております。

サドルの溝を掘る

簡単・確実・低コストな方法。ギターマガジンでも紹介されていました。たくさんある溝のうち弦が通る部分を深く掘ってしまうというものです。ジャズマスターのサドルはスパイラルサドルというネジを切断したような形状で、浅い溝がたくさんあるのでちょっと強く弾くと弦が本来の溝から落っこちてしまうのです。

作業自体は目立てヤスリで削るだけ、弦落ちが頻発する6弦と1弦のサドルを削れば十分かと。ただし後戻りができず荒療治もいいとこなので、削りすぎには注意して下さい。気持ち深くなったかな?ぐらいで止めておきましょう。

バズストップバーを取り付ける

Montreux Buzz Stop Bar No.8057 ジャガー/ジャズマスター用 バズストップバー

ド定番の改造。最近は安くなりましたね。

かなりメジャーなやり方で、BacchusやNash Guitarsのジャズマスタータイプには標準装備されているほど信頼性の高いパーツです。ブリッジとテールピースの間に取り付けて弦を上から押し付けるというものですね。

押し付けることにより弦のテンションが上がり、弦落ちとビビリが解消します。既存のネジ穴を流用するので本体への加工が不要です。

但し音が結構変わってしまうそうで、思ったより硬い音になったため取り外してしまったというケースをよく聞きます。ロングサスティンが欲しい人には向いていると思いますが。ただ昔よりもずいぶん安くなりましたんで、試してみる価値はあるかと。サドル交換と併用する人も多いです。

チューンOマチックブリッジへ交換

これはもう最終手段です。木部への加工が必要ですので自分でやるには難易度が高く、後戻りのできない改造です。

American Performer Jazzmaster® | Electric Guitars
Contemporary Jaguar® HH ST | Squier Electric Guitars

最初からチューンOマチックブリッジやシンクロナイズドトレモロブリッジを搭載したモデルも公式に存在しますので、後付けするよりは標準搭載されているモデルを買ったほうが良いかもしれません。

まとめ

メジャーな弦落ち対策はこんなところです。私は現在シムのインサートとムスタング用サドルへの交換を行っており、非常に良好な状態です。私のピッキング一切弦落ちしません。

自分に合った弦落ち対策で、快適なジャズマスターライフをお楽しみください。

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