ダイソンV10を頂くことになりました。妻のご実家で使っていたものが壊れてしまって、処分に困っていたのだとか。では私が修理して使いましょうと言う事で貰い受けることとなり、ご両親はとても喜んでいたそうな。私はジャンク品が好きな人として認識されているようです。
故障の殆どはトリガー折れ
本題で、こちらダイソンV10。故障の原因はトリガーが折れてしまっていた事です。ダイソンのトリガーは内部で細長く伸びていて、くの字になっています。ちょうどそこがポッキリ折れて、内部のスイッチが押せなくなってしまうのですね。
幸いトリガーは社外品がありますので、交換すれば済みます。難易度は高めですが、私は以下の動画を参照して交換しました。手順は少々面倒なのでこちらの記事では割愛します。きちんとした道具を揃えて落ち着いて作業すれば問題ないはずです。
トルクスのT8が必要ですので、付属しているものを買った方がいいと思います。構造上真上から回せない場所があるため、長いものを斜めにして回すかオフセットのついたレンチが必要になるためご注意ください。
ダイソンのトリガーは壊れやすいですが、有名メーカーであるが故にパーツが入手しやすいですね。しかしそれをメリットと呼んでいいものか・・・そもそも壊れやすい事が問題ですから・・・。
社外バッテリーを購入
問題は、トリガー交換後の話。使い始めてから気がついたのですが、バッテリーがかなり劣化しているようでした。通常でしたら数分は保ちますが、MAXにすると数秒で停止してしまいます。このまま使うには少々厳しいので、交換することに。
価格、レビュー内容を加味してこちらの商品を購入。またポジドライブ・ドライバーが付属しているのもポイント。
ダイソンのようにグローバルな製品は社外部品がいくらでもある事がありがたいですね。ダイソンの他ルンバ、iPhoneでも同じ事が言えます。値段は高いですが世界的に人気のある製品を選ぶとメリットも大きいのです。
普通のプラスドライバーでも作業できますが、ポジドライブ・ドライバーを使ったほうが安全です。
ポジドライブの嵌合について
ポジドライブの嵌合には注意してください。私達が普段使っているプラスネジの規格は、フィリップス(PH)という規格です。一方ダイソンの製品に使われている規格ははPZ(ポジドライブ)で微妙に異なります。PZはイギリスの規格なので、ヨーロッパの製品ではよく見られますね。イケアの家具とか。ダイソンはイギリスの会社なので当然PZが採用されているというわけ。
要はアメリカと欧州では規格が微妙に異なるのでネジを舐めやすいというお話です。
よく見ると十字に更なる十字が刻まれているのが分かります。ポジドライブは先細りになっておらず、フィリップスよりもネジを舐めにくいとされています。
当然ながらPZネジにはPZドライバーを使う必要があり、その時に真価を発揮します。PHドライバーでも回せなくはないことはありませんが、その時に舐めやすいというのが問題点です。ですので、できるだけ規格の合ったドライバーを使いましょう。
取り外し方
ポジドライブ・ドライバーさえあれば作業は簡単で、底のネジ二点と後ろのネジ一点を外すだけ。それだけでスポッと抜けます。
こんな具合に外れますので、新しいバッテリーを同じように装着してネジを締め直してください。誰でもできる簡単な作業です。
ダイソンという製品自体のレビューについて
ダイソンのコードレスクリーナーというのは、最初は便利で良いんですけどね。ただ値段の割に耐久性がイマイチで、メンテナンス性も悪いです。特に殆どのパーツがプラスチックであり、典型的な故障はトリガー折れ。負荷が一点に集中するのに、あんなにペラペラのプラスチックで大丈夫なわけがありません。それを反省したのか、V12にはトリガーがありませんよね。あとはクリアビンが割れたり、レバーが折れたり、モーターヘッドが回らなくなったり。
モーター自体の性能と静音性は良いと思いますよ。
しかし値段に見合った耐久性が無いので、長期的なコストパフォーマンスは悪いと思います。今回壊れたV10なんて4年も経たずに壊れたわけで、十万円近くもする掃除機がそんな簡単に壊れたら困りますよ。家電製品としてちょっとどうかと思います。
私が一人暮らしの時に買った日立の掃除機は、一万円もしないのに十年近く使えていますからね。しかもめちゃくちゃ吸引力が強いですし。
無理してダイソンを買う必要は無く、紙パックなら日立、コードレスならマキタをおすすめいたします。
まあトリガーの壊れたダイソンをタダで入手して、修理して使うのが一番安上がりですけどね。
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