今回の自作エフェクターはタッキーパーツの「CLON BUFFER」です。言うまでもなく「KLON CENTAUR」のバッファー部分をユニット化したものですね。こちらはエフェクターキットではなくユニットキットですので基板上の部品のみ。ケース側の部品とケースは自前で用意しました。
KLONのCENTAURと言えば誰もが知るオーバードライブの名作ですが、バッファードバイパスが優秀であることも特徴の一つ。要は電源オフ時も電気信号がバッファー回路を通過してローインピーダンス変換を行なっているというもの。後継機のKTRではトゥルーバイパスとバッファードバイパスが切り替えられるようになりましたが、KLONとしてはバッファードバイパス推しのようです。
というわけで基板の実装をしていきますが、一瞬で終わってしましました。オペアンプと少々の抵抗器、コンデンサだけですので10分もすれば終わります。
今回のケースは専用品ではなくその辺にあった太田胃散。ケースの選定はエフェクターの自作の楽しみでもあります。太田胃散の缶は75g、140g、210gがありますがこれは140g。140gはエフェクターボードに組み込むには背が高すぎますが、まあ何でも良いです。
太田胃散の缶は自作エフェクターにちょうど良く、パカッと開くので組み込みが楽です。
これは輪ゴムを巻いてセンター出しをしている所です。綺麗に十字が重なった場所をおおよそのセンターとしてマーキングしていきます。
ジャックは底から1.5cmの位置にマーキングすれば市販のエフェクターと同じ高さになります。
ドリルで穴を開けてからステップドリルで拡張。缶は薄く、捩じ切ってしまう可能性がありますので慎重に作業しましょう。それでも大きくバリが出てしまいましたので、最終的にはヤスリで整えています。
今回は配線を済ませて後から組み込みますので、実際の配置に近い形に並べて配線します。スイッチもノブも無いため配線は非常に少ないです。ちなみに電源を挿したら常時オンですので、インプットにステレオジャックを使った意味はありません。リング端子が未使用であることがお分かりいただけると思います。ただインプットはガチッとハマって欲しいので、全くの無意味ということもないのですが。
こんな感じで固定できました。基板の裏面は養生テープで絶縁。宙ぶらりんになっていますがワイヤーのコシである程度その場に留まります。激しく振ったりしない限りは問題ないかと。
当たり前ですが電源を挿せば即時にオン。
ちなみに私がよく使っているこれは9v電池用のバッテリースナップです。いちいちACアダプタに繋ぐ必要が無いので動作試験に重宝します。
蓋を閉めて完成。てっぺんが光り輝く太田胃散が妙にキッチュで可愛らしい。ちなみにLEDは固定していないため、やはりワイヤー自体のコシで穴にハマっています。固定するとしたらホットボンドで接着するのが良いでしょうね。
エフェクターボードに組み込んでみました。バッファーですので当然先頭に繋ぎます。効果のほどですが、全く違いが分かりませんでした。まあバッファー自体音を劇的に変化させるようなものではないので。エフェクターの数も増えてきたことですしとりあえず繋いどけばいっかという感じです。
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